課長職にマネジメントの革新を!
RSS

労働災害の問題点と防止対策の方向性

労働災害の問題点と防止対策の方向性

(2011年5月27日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

労働安全衛生法ができてから30年以上たちますが、施行後も、新たな規制を必要とする危険・有害物質の出現や災害の多発、産業界の変化、社会の要求などにあわせて、適宜、法律自体や関係法令の改正が行なわれてきました。

また、職場においても法令を守り、過去のさまざまな教訓に基づく改善成果を積み上げた安全衛生活動を着実に実践してきました。

 

しかし、過去の災害に学ぶ対策、発生した災害の再発防止に重点を置いた“後追い”の安全衛生施策・対策の限界が表面化してきたとも指摘されています。特に最近では、IT化された生産設備や機械、パソコン機器の導入、次々に開発される危険・有害性が明確でない化学物質の使用などが問題としてあげられます。また、業務の多様化やパートやアルバイト労働者の増加と正社員の減少、請負契約業務の増加などによる雇用形態の急激な変化により、従来の安全衛生管理だけでは対応しきれない現実が浮き彫りになっています。さらに、これまで安全衛生のノウハウを蓄積してきた安全衛生担当者の大量定年退職による安全衛生スタッフの人材不足という、産業界がこれまで経験したことのない大きな問題が、新たな労働災害発生の要因となっていくことも懸念されています。

 

今後、労働災害の発生を一層ゼロに近づけるためには、決められた法令や、職場に定めた安全ルールを守るだけではなく、職場に潜在し災害発生に至っていない危険・有害な要素を見つけ出し、災害に発展する前に適切な対策を講じておく(「災害の芽を事前に摘み取る」とも呼びます)自主的な安全衛生活動を、経営者や幹部社員が先頭となり、組織的に職場全員で推進することが必要とされます。

 

この全社的・組織的な取り組みを“労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)”といい、また、職場の危険・有害性(要因)を見つけ出して各々の災害リスクの大きさを評価し、合理的かつ的確な対策を講じる手法を“リスクアセスメント”といいます。

 

anzen図表.jpg

 

 労働災害ゼロ・安心して仕事のできる快適な職場づくり実現のため、全社一丸となって、職場の危険の芽を摘み取る活動に積極的に取り組むことが求められています。

 

株式会社PHP研究所 教育出版局編集長 平井克俊

 


 

【関連商品のご紹介】

●通信教育『災害ゼロの職場をめざして!安全活動の基本と急所がわかるコース

●DVD‐R 『しっかり実践!事例で学ぶ安全活動

●その他DVDはこちら


メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ