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安全を確保していく姿勢[食品業界のコンプライアンス(2)]~田中宏司

安全を確保していく姿勢[食品業界のコンプライアンス(2)]~田中宏司

(2013年5月27日更新)

 
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食品メーカーに続発する数々の不祥事や事故。いったい何が原因なのでしょうか?

通信ゼミナール「食品業界のコンプライアンス実践コース」では、食品に携わる企業の全従業員、なかでも新入社員や若手社員を対象に、食品現場のコンプライアンス(法令順守)は何を意味し、ねらいとしているのかを、わかりやすく解説しています。
そのなかから、安全な製品を確保するための主要ポイントを解説した第一章をご紹介する連載第2回です。


*   *   *   *   *

会社が真価を問われる瞬間

会社(食品製造メーカー)の現場レベルで、コンプライアンス違反が発覚した場合、会社は自ら緊急対策をとっていかなければなりません。場合によっては、製品、商品の自主的回収ということもありえます。

例えば、あなたの会社で、食中毒や異物混入などの大きな食品事故が起こったとします。あるいは、それは、小さな事故であるかもしれません。いずれにしても、会社側が、社会や小売業者に対して、誠意のない対応やぞんざいな改善措置しかできなかったり、あるいは事故を頻繁に起こしていると信頼は損なわれます。当然、デパート、スーパー・マーケット、コンビニエンスストア、生協などの小売業者との取り引きは縮小か停止に至るでしょう。
もちろん、事故を発生させたこと自体に問題はありますが、社会から問われるのは、結局、根本的な会社の姿勢、事故後の対応のしかたなのです。

 

安全に対する姿勢とは何か

事故後の会社の対応として大切なのは、事故の大きさに関係なく、「今後、絶対にご迷惑をおかけしないよう、また、こういつた事態を二度と起こさないよう、努力を惜しみません」という姿勢をはっきりと打ち出すことです。

これができないと食品を製造していく会社として、社会に対する責任を果たすことができないばかりか、二度と立ち直れなくなる可能性もあります。
あなたの会社は、日ごろからの基本姿勢として自社製品、商品の安全性について深く考えているでしょうか。日々、事故発生の確率を低くしていこう、起こらないようにしょうという意識と努力、具体的な取り組みをしているでしょうか。みなさんでよく話し合い、確認しあってみてください。


 

みんなが安全への自覚と責任をもつ

経営トップはもとより、食品製造の実務に携わる現場の従業員に至るまで、安全に対する自覚と責任をもって業務を進めていくことが重要です。

あなたは、現場で与えられた仕事をこなしていくだけでなく、業務上の問題点を発見したり、疑問を抱いたりした場合には、改善への提案をしていくことも、大切な責務のひとつです。例えば、「こうしたほうが良いのでは、こう変えるとムダがなくなるのでは」などの新たな提案をすることなどです。
社員の一人ひとりが、こういいった考えや取り組みを実行していくことこそが、安全の確保へとつながっていくのです。

 


【要点チェックをしよう】

◎自社製品の安全性について、社員によく考える。
◎会社は事故発生の確立を低めるよう常に努力する。
◎会社全体で、安全への自覚と責任の意識をもつ。

 


 

【監修者プロフィール】

田中宏司  たなか・ひろじ

東京交通短期大学学長。1959年中央大学法学部卒業。1954~90年日本銀行勤務の後、早稲田大学大学院講師等を経て、2002~06年立教大学大学院教授。日本経営倫理学会前副会長、一般社団法人経営倫理実践研究センター理事・主席研究員、経済産業省「ISO26000JIS化本委員会」委員等。多くの主要企業や行政、団体向けに講演・指導の実施や行政の委員会委員を務めている。著書多数。

 


 

【通信ゼミナール】
全社員必須!意識を高め、確実に実行する
『食品業界のコンプライアンス実践コース』

食品現場のコンプライアンス(法令順守)は何を意味し、ねらいとしているのかを、わかりやすく解説します。


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