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いいものを早く安く安全につくれる現場監督育成~ハタコンサルタント

いいものを早く安く安全につくれる現場監督育成~ハタコンサルタント

(2013年1月 9日更新)

 
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『お客様に感動を与えるエクセレントカンパニー』から、人に感動を与えるCSエクセレントカンパニーの取り組みをご紹介。実践に基づくコンサルティングで建設業界全体の進歩向上を目指すハタコンサルタント株式会社様をご紹介します。

 

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■「原価低減」と「現場代理人(現場監督)育成」を事業の柱に

 

建設業界のISOブームも、平成十三年頃には落ち着いてきた。この時期になると、政府が行財政改革を進めたことで公共工事が激減し、建設業界は熾烈な生き残り競争を強いられるようになっていく。すると降籏のもとには、ISOでコンサルティングを受けた会社をはじめとして、多くの会社から、悪化の一途をたどる経営状況を改善したいがどうしたらいいか、という相談が舞い込み始めた。

 

ここでも降籏の経験が役立ってくる。熊谷組時代に勉強し、実践してきた工事の予算管理の手法やコスト削減の方法をもとにして、経営指導を行ったところ、おおいに効果を発揮するようになったのである。仮に、年間一〇億円を売上げ、粗利益率二〇パーセントの建設会社があったとする。原価低減によって粗利益率が二五パーセントに上がったら、実に五〇〇〇万円利益が増えることになる。こうした指導を通して、建設会社の経営の健全化を図っていくわけだ。

 

原価低減のコンサルティングに続いて、降籏は現場監督(現場代理人ともいう)としての経験と知識も伝えていこうと考えた。野球でも優れた監督が指導したら、同じ選手でも試合に勝てるようになる。建設現場もよく似ていて、優れた監督が指揮を取ったら職人たちのモチベーションは高まり、同じ技量の人たちでも、よりよい仕事ができるようになるという。

 

例えば建設業界には「段取り八分」という言葉がある。人員配置やスケジュール管理、資材の発注などで、現場監督が無駄のない段取りを組めるようになれば、コストは大幅に低減され、工期を短くすることもできる。

 

また、現場監督の人柄やコミュニケーション能力、信頼度といった「人間力」の向上も、降籏は重視している。仮に工事の進行が遅れ気味になって、残業や休日出勤を職人にお願いする必要が生じたとき、「この監督のためなら協力しよう」と思ってもらえるかどうかで、建設物の完成に大きな差が出てくる。あるいは工事現場の周辺の清掃など、日頃から気配りをしっかりとしていれば、多少の騒音が発生しても、近隣からクレームが来ることはまずないだろう。

 

「こうして『いいものを早く安く安全に』つくれる現場監督が増えれば、その建設会社はもちろん、建設業界全体のレベルアップにもつながるでしょう。監督が変われば現場が変わるんです。大事なのは技術力と人間力の向上です」

建設現場を熟知しているだけに、降籏の言葉には強い説得力がある。

 

現在のハタコンサルタントの二本柱となっている「原価低減」と「現場代理人(現場監督)育成」のコンサルティング・研修プログラムは、このようにつくられていったのである。こうした類いの指導は単発、あるいは短期間のセミナーではなかなか実を結ぶものではない。そこで同社では、半年から一年かけてじっくりと指導していく態勢をつくり、確実に効果を出していけるよう工夫している。

 

■時勢と要望に応えたコンサルティングを展開

 

また最近の傾向として、「技術提案」が重視されるようになってきた。かつて公共工事の競争入札では、単純に値段が安い会社が選ばれていた。しかし、それでは「安かろう悪かろう」という工事になる危険性が高くなってしまう上、談合を生むことにもつながる。そうした過去の反省のもと、行政側は入札時の価格だけで業者を決めるのではなく、見積書に付加される「技術提案書」の内容を、業者選択の判断基準として採用するようになった。

例えば、ある建物の建設を競争入札で決める際、A社は一億円、B社は一億一〇〇〇万円の見積もりを提出したとしよう。A社はこれといった内容のある「技術提案書」を出さなかったが、B社は、品質を向上させ、環境に配慮するための方策とコストが上乗せされていた。こうなると、たとえ値段が高くてもB社のほうが選ばれる可能性が高まる。あるいは同じ金額でも、A社が一年の工期を要するのに対して、B社が安全を保ちながら十カ月でつくれるとしたら、当然B社が選ばれる。

 

ハタコンサルタントでは、それぞれの建設会社の実力や、個々の建設現場の状況、建設方法など、様々な状況を見極めながら、説得力の高い「技術提案書」がつくれるような指導に取り組んでいる。

 

インターネット上に公開するウェブサイトの活用法についてのセミナーもある。今やほとんどの建設会社がウェブサイトをつくっているが、どれだけ活用され、どれだけ訴求力を発揮しているかは心もとないケースが多い。ウェブデザインそのものを行ったりするわけではなく、どのページがどれくらい閲覧されているか、あるいは読まれていないか、といったデータを解析して、顧客の会社のウェブサイトの充実・改善につなげるのが目的だ。

 

その他、入社一~二年目の若手社員を対象とする「新入社員育成研修」、工事を統括するベテラン社員がより大きな力を発揮していくための「工事部長・課長研修」など、多彩なプログラムを用意している。

 

さらに、「研修アドバイザー制度」というものも設けられている。これは、「現場代理人研修」や、「工事部長・課長研修」の卒業生を対象としており、自分がかつて受けた研修に、アドバイザーの立場で参加するという仕組みだ。

 

研修アドバイザーは、一度受けた研修の「おさらい」をしながら、後輩に「教える技術」を身につけることができる。すなわち、継続して能力を高める機会を提供していることになる。また、受講生にとってみれば、講師一人で数十人に対するよりも、研修アドバイザーに個別フォローしてもらいながら学んだほうが、知識をしっかり身につけることができる。ギブ・アンド・テイクのバランスがとれた、非常にユニークな制度といえるだろう。

 

ハタコンサルタント株式会社

代表者/代表取締役 降籏達生

創 業/平成十年十一月  設 立/平成十二年九月

住 所/愛知県名古屋市中村区名駅四-二-二八 名古屋第二埼玉ビル

電 話/〇五二(五三三)九六八八(代表)

URL/http://www.hata-web.com/


 


 

exce.jpg『お客様に感動を与えるエクセレントカンパニー』

(PHP研究所/2012年9月)

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