課長職にマネジメントの革新を!
RSS

(有)フジカワ~人に感動を与えるCSエクセレントカンパニー

(有)フジカワ~人に感動を与えるCSエクセレントカンパニー

(2013年2月27日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

『お客様に感動を与えるエクセレントカンパニー』は、人に感動を与えるCSエクセレントカンパニーを取材し、経営トップの思いや人材育成ほか様々な取り組みをご紹介した1冊です。今回は、本書のなかから、子育て中の母親の就労支援システムを開発し、女性の力による中小企業の活性化を支援する奈良県橿原市の有限会社フジカワ様をご紹介します。

 

*    *    *    *    *

 

■ガレージからスタート。徐々に女性雇用を推進

神武天皇陵のある県下第二の都市、奈良県橿原市で、子育て中の女性の社会進出をサポートする事業に取り組んでいる企業がある。その事業名は、母親の就労活動を支援するという意味から「ハローワーク」ならぬ「マザーワーク」。この事業を立ち上げたのは有限会社フジカワの代表取締役・藤川立也である。

 

フジカワは平成十四年に設立。保育絵本やキンダーブックなどを扱うフレーベル館の特約店として幼稚園・保育園への保育用品販売、遊具の販売・営繕を主たる事業としてスタートした。保育用品販売事業は祖父の代から続く家業で、祖父は昭和二十三年に合資会社フジカワとして創業。藤川は次男だったため、長男が跡を継ぎ、藤川は三十五歳のとき独立した。

 

当時を振り返って、藤川はこう語る。「資金がなかったので、安いアパートの一室を借りて事務所にしたんですよ。その近所にガレージがたまたまあったので、そこを倉庫として借り受けてのスタートでした。われわれ夫婦とパートさん三人だけの小さな会社でしたが、営業から発注、集金と多忙でした。ただ、当時は少子化の傾向が始まっていましたし、ライバル社が多いので、この商売だけでやっていけるのかという不安もありましたね」。設立したての頃は、何か新しい事業に取り組むべきなのではないかという漠然とした思いがあるだけだったという。

 

マザーワークのシステムを他社に販売するようになるのは後のことであるが、同社が女性に着目するきっかけを与えてくれたのは、設立時にパート募集で面接に来た子育て中の多くの女性たちだった。

 

「正社員に支払うお金はなかったので、短時間だけ働いてもらうパートさんを募集したところ、たくさんの女性から応募があったんですね。子どもが幼稚園から帰ってくる二~三時には帰れるなら働きたいと。ただ、当時は人件費を抑えるためという弊社の都合だけで女性を雇用していたんです」。まだ女性の能力の高さや彼女たちのニーズには気づいていなかったと藤川は語る。

 

車庫から脱出して、現在の場所に移転してからも、保育用品販売という従来の仕事をがむしゃらにこなしていただけだったという。ただ、仕事柄、幼稚園を訪れる機会が多い藤川は、園の行事や子どもが病気をしたときに休ませてもらえるなら、短時間だけ働きたいというお母さんたちの声を、耳にするようになった。

 

「当時は男性正社員一人だけで、とても手が回らない忙しさでした。そこで、女性の手がほしいと考え、どんなかたちなら働いてくれるか、お母さんたちによく聞いていたんですね。すると短時間なら働きたいというお母さんたちがたくさんいたんです。よし、それならうちへ来てくれと。そういう経緯で女性のパートさんが増えていきました」。しかし、この時点でも自分の忙しさを助けてもらう都合のいい存在として雇用していただけだったという。

 

 有限会社フジカワ

代表者/代表取締役 藤川立也

創 業/平成十四年一月

住 所/奈良県橿原市八木町三-七ー-九

電 話/0744-29-3204(代表)

URL/http://link-fujikawa.com/m-consul/

 

『お客様に感動を与えるエクセレントカンパニー』

(PHP研究所/2012年9月)

本書は一般書店様での販売は行なっておりません。本書に関するお問合せは弊社までお願いいたします。


メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ