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滋賀ダイハツ販売 経営の原点「謙虚に学び、素直に採り入れる」~後藤敬一

滋賀ダイハツ販売 経営の原点「謙虚に学び、素直に採り入れる」~後藤敬一

(2013年6月 4日更新)

 
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滋賀ダイハツ販売を牽引してきた後藤敬一氏に、企業が元気であり続ける秘訣、同氏の経営者としての原点を語っていただきました。連載の第2回です。 

<取材・構成:森末祐二>

 

鍵山秀三郎さんの 教え

当社の社長になって、経営の厳しさにあらためて気づかされてから、私は鍵山秀三郎さんの「掃除に学ぶ会」の全国大会に参加するなど、長浜時代よりももっと本格的に掃除哲学の実践に取り組みました。もちろん掃除をしたからといって、すぐに翌日から売上が上がるわけではありませんが、快適な職場環境、美しい店舗環境をつくっていくことで、社員もお客様も幸せを感じられるようになるのは間違いありません。
こうした考え方や意識が社員に浸透していくに従って、当社は着実に成長できたものと考えています。 

 

 

他社を真似ることをいとわない

経営ビジョンの制定や掃除への取り組みだけでなく、実際のビジネスも具体的に進歩向上させていかなければなりません。その点、私のやり方は明快でした。長浜時代に、鍵山さんの「掃除」や坂田さんの「ハガキ道」を始めたときと同じように、「いいものは素直に採り入れる。そのままそっくり真似をすればいい」ということです。

 

真似をするのは恥ずかしいことだ、という見方もありますが、私は決して恥だとは思っていません。すぐれた方法や考え方があれば、これを謙虚に学び、一所懸命に実践して皆様に喜んでいただくということであり、音楽や美術作品、文学作品の盗作のように、作者に迷惑をかけたり損害を与えたりする悪質な行為ではないからです。当然、成功事例から学ぶのですから、会社の業績アップにも大きな効果が期待できます。

 

いくつか実例を挙げてみましょう。

例えば、父に紹介されたことがきっかけで、ホンダクリオ新神奈川(現・ホンダカーズ中央神奈川)の相澤賢二社長(現・会長)を訪ね、いろいろと教えを請うことができました。ホンダクリオ新神奈川といえば、顧客満足度日本一のディーラーとして知られ、かのカルロス・ゴーン氏も見学に訪れたことがあり、業界では知らない人がいないくらいの有名店です。

 

同店を訪れて驚いたのは、自動車ディーラーでありながら、店内に自動車を展示していなかったことでした。また、自社の自動車のポスターも貼っていません。その代わりに絵画を飾るなどして、ゆったりと過ごせる「寛ぎの空間」がつくられていたのです。

 

私はこれをすぐに採り入れ、全拠点で「ショールームのカフェ化」を推進しました。これにともない、お客様宅を一軒一軒訪ねる訪問営業ではなく、お客様にディーラーまでご来店いただく「来店型営業」を徹底追求したのです。

 

店内には椅子やテーブルを並べ、無料ドリンクを数種類用意し、マンガや雑誌も置き、小さなお子様が遊べるキッズスペースもつくりました。こうした一連の取り組みにより、ダイハツの主力製品である軽自動車を購入される女性客やお子様連れのお客様に、たいへん喜ばれるようになりました。ディーラーには、商談に訪れるお客様だけでなく、オイル交換といった愛車のメンテナンスに訪れるお客様もいらっしゃいます。そうした方々に、作業をしている数十分のあいだでも、楽しく過ごしていただくことができるのです。

 

また、別の自動車ディーラーを見学した際には、非常に画期的な「30分車検」と、「女性スタッフによる女性客のためのイベント」を勉強させていただき、当社でもそのまま導入しました。

 

☆本サイトの記事は、雑誌掲載記事の一部分を抜粋したものです。記事全文につきましては下記本誌をご覧ください。(WEB編集担当)

 


 

後藤敬一 (ごとう・けいいち)

滋賀ダイハツ販売社長 

1958年生まれ。静岡大学農学部を卒業後、ローランド株式会社に就職。’84年に滋賀ダイハツ販売株式会社に入社し、営業などいくつかの部署で勤務したのち、子会社に出向し経営者としての経験を積む。’94年社長に就任後、さまざまな改革に柔軟に取り組んで業績を伸ばし、自動車業界において独自の存在感を放っている。


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