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世界に1つだけの花を育てる【コラム】~旗持玲子

世界に1つだけの花を育てる【コラム】~旗持玲子

(2012年7月13日更新)

 
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朝顔、ひまわり、ハイビスカス……7月にお目見えする花は、どれも色が濃くて、元氣な印象がある。毎年4月、まだ何色にも染まっていない新入社員は、淡い若葉の様相。花はまだつぼみ。どんな花が咲くのか、まだよくはわからない。でも、この7月、フォロー研修で再会する彼らは、良くも悪くもすでに色濃く色づいている。

 

3か月の試用期間を無事乗り越え、7月1日から本採用となる新入社員に、この3カ月の成長を確認し、また、気持ちも新たに社会人生活を送って頂くために、フォロー研修を実施する。4月の導入研修も担当しているので、彼らの変化はよくわかる。

 

環境や仕事にも慣れつつあり、そろそろ自分らしさを発揮したくなってきている。でも、EQも高く、頭も良い新入社員は、自分の色の出し時期、出し方の頃合いを考えている。

 

新人の人数にもよるが、フォロー研修では短くとも、個別の面談を入れ、一人一人の話を聴いている。環境にも仕事にも慣れ、周りが見えるようになった新人は、すでに職場の課題にも気づき始めている。

 

職場の人間関係、作業効率、品質管理…。外から来て、初めて見聴きしたことだからこそ、率直な感想、素直な考えを内に秘めている。多くの場合、8割がた、彼らの見立ては正しい。しかし、新人が自らの気づきを、現場で先輩に率直に伝えると、「出る杭は打たれる」場合が多い。

 

入社3か月。皆様なら、新入社員の素直な声を聴きたいだろうか? それとも、「新入社員の分際(ぶんざい)で、職場にもの申そうなどと、10年早い!」と思うだろうか?

 

私が伺うある企業では、新入社員研修の最終日、そしてフォロー研修の最後に社長以下役員、上司が、新人の気づき、学びを聴きに来る。

 

一方、世間では、「この就職難のご時世に、フォロー研修なんてやらなくたって、仕事を辞めようなんて新入社員はいないよ」という企業もあるそうである。価値観、考え方は様々。

 

入社から3カ月。新入社員の色は企業により大きく変わる。企業の組織文化の中で、自分の色をしっかり色づかせている新人もいれば、組織文化の中で、すっかり霞んでしまっている新人もいる。7月のこの時点で、社会人としての基礎や資質が決まってしまってきていることを感じる。

 

できれば、規律、ケジメは身につけさせ、それぞれがシャンと胸を張って輝いている、そんな世界でたった1つだけの花に育ててあげて頂きたい。

会社のためにも、彼らの人生のためにも。

 

 


 

 

旗持玲子 はたもちれいこ

1990年、三島製紙株式会社入社。開発研究所研究員として勤務。たばこの巻き紙、辞書用紙、あぶらとり紙等薄紙の分析・開発・改良に携わる。91年、山陽国策パルプ(現日本製紙株式会社)商品開発研究所へ派遣される。94年、学校法人中村学園 専門学校 静岡スクールオブビジネスにて、医療情報秘書課の担任として秘書学、医療概論、医療秘書学、医療事務、公務員試験対策、文書作成(ワープロ)等の科目を担当。96年、株式会社ソシオ入社、教育事業部にて、研修・講演会の企画・運営に携わる他、インストラクターとして新入社員研修・電話応対研修・マナー研修・秘書研修などを行なう。98年、アール人材開発合資会社 設立。「感謝・誠実・利他」を理念とし、「人財育成を通じて世の中から争いをなくしたい!」をビジョンに精力的に活動を展開している。PHPゼミナール講師。


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