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教えない研修で「編み出す力」を引き出す【コラム】~石川尚子

 教えない研修で「編み出す力」を引き出す【コラム】~石川尚子

(2014年9月12日更新)

 
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最近、私が企業様の研修で、特に効果を感じているのが、「教えない研修」です。参加者の皆さんが一人ずつ、「この1ヶ月で実践したこと、その成果、課題だと感じていること」を全員の前で話します。

 

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発表という堅苦しい形ではなく、日頃思っていることを全員が輪になって聴き、お互いに質問をしたり、アドバイスをし合ったりします。15名程度ですと、本音も出やすく、アイディアも広がります。さらに少人数になると、いわゆる「ぶっちゃけトーク」が際限なく出てきます。自分が抱えていることをただ聴いてもらうだけで、表情が晴れやかになる人もいますし、他の人の事例を聴くことで、自分の課題解決のヒントを得る人もいます。
 
3時間後には、「今月はこうしてみます」という解決策を各々が現場に持ち帰ります。私の役割は、新たな知識や理論を伝えることではなく、各々が自分で考え、解決していく環境を作ることです。この場を月に1回、定期的に繰り返します。研修というよりは、複数でコーチングし合う「グループコーチング」といったイメージでしょうか。
 
現場で起きている課題こそが生きた教材です。どんな理論よりも、参加者にとっては、生々しく、切実で、自分事として取り組めます。そもそも現場はすべて応用編です。ドロドロとした対人関係上の課題やイレギュラーに発生するトラブルへの対応等は、理論やマニュアル通りにやってうまくいくことの方が少ないのです。
 
やってみてふりかえる、またやってみてふりかえる。こうした実践の中で本人がつかんだものこそが本当に現場で使えるものです。人から教わった理論をたくさん知っていることよりも、本人たちが「自ら解決策を編み出す力」を持つことが現場では成果につながります。「自分の課題は自分で解決できるんだ」という自己肯定感から、参加者はどんどん輝き始めます。定期的に自分の本音を出せる場があることは、リフレッシュ効果にもつながっているようです。
 
 
 
 
【講師紹介】
石川尚子(いしかわ・なおこ)
1992年、(株)PHP総合研究所入社。企業研修・講演会の企画・運営、研修講師を担当。2002年、ビジネスコーチ、人材育成コーディネータとして独立。企業経営者・管理職・営業職へのパーソナルコーチングを行なう傍ら、コーチング研修、ビジネスマナー研修の講師として活動中
2008年、(株)ゆめかな設立、代表取締役就任。現在、PHPゼミナール講師。

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