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OJTでのほめ方・叱り方

OJTでのほめ方・叱り方

(2013年10月 7日更新)

 
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「ほめる」ことと「叱る」ことなしにOJTをすすめることはできません。ここでは、そのポイントについて確認しておきましょう。

 

【ポイント】

・可愛くば、5つ教えて3つ褒め、2つ叱って良き人とせよ

・怒る者は疎まれ、叱る者は慕われる

・褒めること、叱ることは、部下に関心を持ち、発見することである

 

正しく叱れば育成につながる。次のような叱り方は避けたいものである。

manual20131005-1.jpg 上司のこうした何気ない言動が、部下を不安にし、不満を感じさせ、仕事や労働条件に対する納得感さえ減退させてしまうのである。これでは、互いが不幸になりかねない。ところが、「叱る」ことも正しく行えば、部下育成につながるのである。

正しく叱るポイントは、次の通りである。

 

・必要性を確かめて叱る

・事柄を叱って、人柄を叱らない

・自分の感情を抑えて冷静に叱る

・自分自身も責任の一部を担うような謙虚な態度で叱る

・反省の度合いに応じて叱る

・積極性と努力は認めて叱る

・部下の性格等を配慮して叱る

・最後には必ず励ます

 

 

「怒る」と「叱る」は違う

 

「叱る」ときに大切なのは、自分が何を目的に叱っているのかを、きちんと把握しておくことである。

「怒る」は感情であるから、「怒る」ことそのものが目的であり、「怒る」ことによって怒った側のストレスが解消され、すっきりする、ただ、それだけである。

 

「叱る」場合は、相手に何を伝えたいのかを冷静に理解しておく必要がある。「叱る」行為は感情の発露ではない。よって、「叱る」前には、何を目的にしているのかを確認しておくことが大切である。「怒る」と「叱る」の違いを次の図にまとめた。

manual20131005-2.jpg

褒めたつもりが、逆効果となることもある。好印象を持ってもらおうという打算、お世辞や社交辞令と、「褒める」こととの区別が大切である。褒めるつもりがないのなら、褒めないほうがましであり、口先だけの賞賛は、かえって反発を招く。次のような褒め方は避けたいものである。

 manual20131005-3.jpg褒めること、叱ることは、発見することである。部下に「感心すること」「感謝すること」「感動すること」(三感)によって、褒めよう、そして、時に叱ろう(=成長させよう)という感情が芽生えるのである。褒めること、叱ることで、部下をあるべき姿(成長した姿)へと方向づけていただきたい。

 

何を「褒める」のか

愛情の反対語は、憎悪ではない。愛情の反対は、存在を否定すること。無視、無関心、忘れ去ることである。だからこそ「いじめ」は辛いのである。

愛情とは、優しさや慈悲だけではない。その人の可能性を信じること、その人との関係を断ち切らないこと。部下の存在をきちんと認め、認めていることを相手に伝えることが大事である。下の図は、人を褒める際の3つの方法である。

manual2131005-4.jpg

※出典:『[実践]社員教育推進マニュアル』(2009年1月・PHP研究所発行)

 


 

【著者プロフィール】

茅切伸明  かやきり のぶあき

慶應義塾大学 商学部卒業後、(株)三貴入社。その後、(株)日本エル・シー・エー入社。平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計3,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会)

 

松下直子 まつしたなおこ

株式会社オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。人事部門では、採用、育成、人事制度設計と運用、労務管理と幅広く人事業務に携わる。独立後は学習塾の経営や大学講師の経験を経て、現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修依頼は年間200本を超える(2011年実績)。人材育成を生涯のライフワークと決意し、社会人教育に意欲的に向き合うかたわら、士業家の独立支援事業、文化教育事業にも取り組み、幅広く人材育成に携わっている。 

 


 

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