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メンタリングで新入社員と向き合うメリット

メンタリングで新入社員と向き合うメリット

(2013年3月11日更新)

 
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PHP通信ゼミナール『新入社員の指導・支援の実践コース』テキストから、新入社員を指導するにあたっての心構えを学ぶ連載の最終回です。新入社員教育で注目される「メンタリング」。その手法にはどういったメリットがあるのでしょうか。
 

 

*   *   *

 

■新入社員のチャレンジのあと押しをしよう

「人を育てる」といいますが、では、「育つ」とはどういうことでしょうか?

 

それは「自立する」ことです。もう少し具体的にいえば、身につけた知識やスキルを最大限に活かして問題や困難を乗り越え、夢や目標を実現することができるようになることです。新入社員が一日も早く自立した社員になれるよう惜しみない支援をすることが、指導員であるあなたの役割です。

 

先ほども述べたように、OJTは仕事の知識やスキルを教えるにはとても有効なものですが、新入社員を自立した社員に育てるには、それだけでは不十分です。夢や目標の実現には、本人の「やる気」が欠かせないからです。

 

人は、自らの意志で行動を起こしたことには、前向きに取り組むことができます。そのためには、やるべきことや学ぶべきことを指示するのではなく、新入社員自身で考えさせ、「やる気」をもって取り組めるよう支援することが大切です。また、うまくいかず悩んだときには、親身になって相談にのり、励ましてあげてください。あなたには、新入社員が夢や目標にチャレンジするあと押しをしてほしいのです。

 


■指導を通じて自立のカを磨く

指導員として第一歩を踏み出そうとしている今のあなたに、ぜひ認識していただきたいことがもう一つあります。それは、「何のため(誰のため)に指導にあたるのか」という目的です。「新入社員のため」「会社のため」の2つはすぐに想像できると思います。しかし実は、それ以上に重要なこととして、「あなた自身のため」という目的があるのです。

 

指導員にとって、新入社員の成長だけが成果ではありません。人を育てることには大きな労力がともないますが、育てる側にはその大きさの分だけ、豊かな知識と経験が身についていきます。指導を通じて、あなた自身が成長する機会を得られるのです。

 

あなたは、新入社員の指導を通して、自分のこれまでを振り返ると同時に、新入社員や会社について考えることになるでしょう。そして、今まで気づかなかった新しい自分に出会い、自分自身の成長を実感できるはずです。

 

今はまだ指導員としてうまく指導していける自信はないかもしれませんが、心配しないでください。新入社員と一生懸命向きあうことで、必ずよい結果につながります。


 

■メンタリングに根ざした指導のメリット

先ほど、新入社員指導は何のため(誰のため)に行うものかについて確認しました。ここで、メンタリングに根ざした指導が、「新入社員」と「指導員」、そして「会社」のそれぞれに、どのようなメリットをもたらすのか確認しておきましょう。

 


【新入社員のメリット】

・学ぶ姿勢やまわりへの感謝の気持ちを学ぶ
・仕事に対する自信がつく
・将来のキャリアが見えてくる
・メンタル的に弱さのある新入社員が安心して働ける
・会社の理念、仕事の姿勢、職場の人間関係を深く学べる

 

【指導員のメリット】

・人間的に成長する
・自分自身が手本として自立的な考え方と行動をする
・これからの時代に求められる支援型リーダーとして成長する

 

【会社のメリット】

・新入社員の離職率が低下する
・将来の管理職候補が育成できる
・自立型社員が育つ人材育成風土が醸成される
・社内のコミュニケーションがよくなり、明るい職場ができる

 


あなたの指導により、新入社員が将来指導員になって主体的にメンタリングに取り組むことで、会社のなかに「自立型社員」が育つ風土が醸成されていきます。社員が成長し、社内のコミュニケーションがよくなることで、誰もが積極的にやりがいをもってイキイキと働く会社になれば、これほどすばらしいことはありません。
ぜひ全力で指導に取り組んでください。



[監修者プロフィール]

茅切伸明 かやきり・のぶあき
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業。
株式会社三貴で婦人服部門を担当、ショップ店長として売上を3倍以上に伸ばし、不採算店を次々と再生させる。その後、住友ビジネスコンサルティング株式会社に入社し、約17年間セミナー事業部にてセミナーの企画、運営に携わる。ビジネスセミナーを年間200回以上、企業内研修を50回以上担当し、計6,000回以上のセミナー・研修を企画・運営・聴講してきた。2006年に株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。企画力と講師人脈を活かし、「輝く講師」「稼ぐ講師」をプロデュースするとともに、セミナー・研修のプロデュース、教育体系の構築、セミナー事業のコンサルティングなどを手がける。講師の育成や社員教育にメンタリングの手法を活用し、新しいプロデュース・スタイルを確立している。


大軽俊史 おおかる・としちか
ビジネスディベロップサポート代表。
同志社大学商学部卒業。
マーケティング企画会社での営業・企画を経て、1997年から株式会社日本総研ビジコン、2001年から株式会社日本総合研究所にて、経営コンサルティング活動に従事し、事業戦略・営業戦略構築支援コンサルティングで大きな成果を出す。2008年独立。研修・講演回数は1,300回を超える。ビジョン&事業戦略から組織・人善事戦略など一連のプロセスをワンストップで構築支援する数少ないコンサルタント。経営の最大課題は、人材のモチベーションマネジメントであると考え、自分の使命をパッションクリエーターと定義し、情熱の伝道師として「人を惹きつける情熱を持った人材を養成する」を指導モットーとしている。

 


 

(PHP通信ゼミナール)
「メンタリング」で共に成長する
『新入社員指導・支援の実践コース』

「メンタリング」の考え方に基づいたメンター的指導、対話を中心においた支援の仕方についてわかりやすく解説。新入社員を、自ら考え行動できる「自立型社員」へと育てるための指導・支援の仕方を、豊富なワークに取り組みながら、実践的に学んでいきます。
 


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