課長職にマネジメントの革新を!
RSS

メンター研修のプログラム事例

メンター研修のプログラム事例

(2015年10月13日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check
新人・若手社員を定着させるための「メンター制度」。ここでは制度の特徴と、具体的なメンター研修プログラムをご紹介します。
 
*  *  *  *  *
 

メンターとは

近年は、入社後すぐに辞めていく社員が増えている。上司に相談することもなく、いきなり辞めていくため、早期離職の予防策や、退職を慰留させる手立てを打てないまま悩んでいる企業も多い。
 
ここ数年、若者の働く意識が大きく変化したこともあって働き方が変わり、転職に対する抵抗感が従来ほどはなくなってきている。企業の人事担当者からは、「最近の若者は我慢が足りない」「今の若者は何を考えているか分からない」と聞かされるが、退職する優秀な若者から言わせれば、「上司がかまってくれない」「職場の人間関係に我慢できない」ことが退職の理由である場合が多い。こうした現象の背後には、職場の人間関係が希薄になっていることが大きな要因になっている。
 
そうした中で、若手社員を定着させるため、「メンター制度」と呼ばれる人材育成システムを導入し、成果を上げる企業が増えてきている。この制度は、年齢の近い先輩社員を相談役に任命し、新入社員の仕事上の悩みなどについて解決・支援することで、早期退職を防ぎ、モチベーションを維持するようにサポートするものである。
 
実際にメンター制度を導入した企業の新入社員に感想を聞くと、「悩みを相談できる人が身近にいてよかった」「先輩のアドバイスが参考になった」など、概ねよい評価が得られており、人事担当者が想定していた以上の効果が生まれている。
 
メンター(Mentor)とは、古代ギリシアの長編叙事詩『オデュッセイア』のトロイ戦争に出陣したオデュッセウスの息子である良き指導者・メントールに由来する。
 

メンター制度とブラザー・シスター制度

 
新入社員を育成するために、先輩社員の中から良き指導者かつ相談相手となるために選出されるのがメンターである。メンターが個別対応で、経験の少ない若手社員の夢と目標を引き出し、その目標達成や夢の実現、成長のために、惜しみない指導・支援をすることをメンタリングという。
 
メンターは、入社3~5年程度の社員が適切である。上司となると気軽には相談しにくいが、先輩だと話しやすく、少し頑張れば憧れの先輩のようになれるという目標ができやすいため、キャリア形成の手助けにもなる。
 
人間関係が希薄になり離職率が高まっている今、メンター制度が新しく注目されているわけだが、これに似たブラザー・シスター制度は以前からあった。メンター制度と同様、先輩を指導係として選出し、仕事の知識・技能を中心に教える制度である。いずれも集合研修と連携して相乗効果を生む。
 
外部に依頼する費用も不要であり、指導する側の先輩が成長する効果も大きいため、ぜひとも取り入れたい制度である。メンターを選出するのが難しければ、まずは、ブラザー・シスター制度をはじめることで、十分な効果が期待できるだろう。しかし、ブラザー・シスターは未熟であり、しっかり相談に乗ったり、キャリア形成をサポートしたりというレベルまでは難しいかもしれないが、その名のとおり、年齢の近い先輩と後輩が、兄弟姉妹のように一緒に悩み、成長していくことにはおおいに意義がある。
 
メンター制度の特徴図
 

メンター研修のプログラム事例

メンター研修の具体的なプログラム例を以下に記す。メンター制度の目的をしっかりと理解し、必要な研修ツールを準備しておけば、社内講師でも十分に効果的な研修をすすめることは可能だ。ビデオ教材の活用やロールプレイなどにより、面談スキルを修得させることも重要だが、なにより、メンターとしてともに成長していくという本来の意義を理解させることに重きを置きたい。
 
メンター研修カリキュラム
 
※出典:『[実践]社員教育推進マニュアル』(2009年1月・PHP研究所発行)
 
 

メンター制度導入のポイントはこちら

 
 

――PR――

 
 

新入社員教育

 
 

新入社員研修・教育教材をご紹介中です。

 
 
【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき) 
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 
 
 
松下直子(まつした・なおこ) 
株式会社オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。 
神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修・セミナー依頼に応え、全国各地を愛車のバイクで巡回する。
「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、経営者や人事担当者の支援に意欲的に向き合うかたわら、人事部門の交流の場「庵(いおり)」の定期開催や、新人社会保険労務士の独立を支援するシェアオフィス「AZ合同事務所」の経営など、幅広く人材育成に携わっている。
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(ともにPHP研究所) 、『採用・面接で[採ってはいけない人]の見きわめ方』『部下育成にもっと自信がつく本』(ともに同文舘出版)ほか。

メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ