課長職にマネジメントの革新を!
RSS

部下の潜在能力を開発せよ

部下の潜在能力を開発せよ

(2015年2月10日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

できる上司は氷山の一角の下を覗く――部下の潜在的な能力に目を向け、新たな仕事を与えたり、違った役割をさせたりすることで、それを発揮させるのができる上司です。インバスケット・コンサルタント第一人者・鳥原隆志氏の新刊『何が起こっても一瞬で対処できる上司が使う50のキーワード』から転載でご紹介します。

 

 

*  *  *

 

上司は部下を育てることが仕事です。しかし、部下を育てるとは何か、いまいちわかっているようでわかっていない方が多いようです。

 

部下を育てるということは大枠でいうと、部下が1人で仕事をしていくことができるようにすること。本質的には彼らの持っている能力を最大限に引き伸ばしてあげることをいいます。

 

よく能力開発という言葉が使われますが、実はインバスケットではこの言葉よりも能力の発揮という言い方を使います。なぜなら、能力は開発するものではなく、すでに持っており、それを発揮させることが能力を伸ばすことだからです。

 

わかりやすくいうと、人に対して挨拶をしなければならない、ということは、多くの方が知っていますが、実際にできているかというと上司であってもできていないことが多いのが事実です。これを能力がないのではなく、能力が発揮されていないと私たちはいいます。

 

実は能力を大きく分けると2つに分けることができます。

・顕在能力

・潜在能力

顕在能力とはすでに表れている能力のことをいいます。逆にまだ発揮されていないが、発揮する環境があれば発揮される能力を潜在能力、ポテンシャルといいます。

 

例えば甘えんぼの新入社員が2年目で後輩を持つと、一気に当事者意識やコミュニケーション能力を発揮したり、アイデアを募ると突然枠組みから外れた発想を出してくる地味な部下がいたりします。

 

二流の上司は今発揮されている能力で部下を評価したり、ひどい場合は能力のない部下ばかりだと嘆いています。しかし一流の上司は違います。発揮されている能力だけでなく、潜在的な能力に目を向け、新たな仕事を与えたり、違った役割をさせることで、潜在的な能力を発揮させることに力を入れます。これが本当の能力開発なのです。

 

売り手市場で採用が難しくなっているといわれていますが、すべての能力が発揮されている人材はまれであり、多くが黒い炭のかかったダイヤモンドです。その炭のかかった石を、ただの黒い石と見るのか、ダイヤの原石と見るかで、上司は一流二流に分かれてくるのです。

 

部下を別の角度で見てみると意外な能力があることがわかります。宴会係や後輩の世話役、コストダウンのミッションを与えるなど、いつもと違う仕事を与えるとそのポテンシャルが見えてくることがあります。

 


 

【著者紹介】

鳥原隆志 (とりはら・たかし)

株式会社インバスケット研究所 代表取締役。インバスケット・コンサルタント。CDA(キャリアカウンセラー)。

大手流通業にて、家具やワイン、精肉などさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立。これまでに作成したインバスケット問題はゆうに腰の高さを超える。

現在、日本のインバスケット・コンサルタント第一人者として、国内だけでなく海外でも活動中。個人向けカウンセリングサービスも行っている。

 著書に、『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』『入社2年目のインバスケット思考』『人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考』(以上、WAVE出版)、『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』(KADOKAWA/中経出版BC)、『仕事は8割捨てていい』(大和出版)などがある。

 

 

何が起こっても一瞬で対処できる上司が使う50のキーワード

 

『何が起こっても一瞬で対処できる上司が使う50のキーワード』

上司が遭遇するすべての問題は、50のキーワードを使えば9割うまくいく! インバスケット式、できる上司の思考法・行動法!


メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ