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講義法~研修技法の活用ポイントと課題

講義法~研修技法の活用ポイントと課題

(2016年9月 5日更新)

 
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研修技法のなかでも「講義法」は、新しい知識や情報を大勢の人に伝達したいときに有効で、広く活用されています。「講義法」の活用ポイントと実施上のアドバイスをご紹介します。

 

*   *   *

 

講義法の活用ポイント

講師があるテーマに基づき、知識や考え方を一方的に伝達する講義法は、あらゆる技法の原点であり、古典的な研修技法と言えよう。講義法は学校のような教育機関でも活用されているだけに、慣れと親しみがあり、抵抗感のない技法であるとも言える。特に、新しい知識や情報を大勢の人に伝達したいときにはきわめて有効であり、講師と会場の手配がつけば、比較的簡単に開催できるので、広く活用されている。

ただし、一方的な伝達法だけに、受講者は受け身になりやすいので、グループ討議や質問技法などを挿入したり、視聴覚教材を活用したりするなど、いろいろな工夫をすることによって講義法の短所を補う工夫が必要である。

 

【対象】

・全従業員

 

【効果】

・知識の習得

・態度の変容

 

【長所】

・同時に多数の人を相手にできる

・短時間で行え、手軽にできるため、研修の時間調整も容易

・同じ内容を文章で読むより理解しやすい

・技術的なもの以外は、どのような内容でも教えることができる

 

【短所】

・受講者が受け身になりやすい

・行動と結びつきにくい

・受講者間の理解度がばらつきやすい

・講師により効果が影響される

・講師が伝えたとおりに受講者が理解するとは限らない

・学習の歩留まり(効率)が低い

 

講義法 実施上のアドバイス

・真に必要性のある内容の講義を設定しておくこと

・講師に全面的に依存するので、テーマや内容、講師の実力だけではなく、講師の考え方や個性、人柄も講師選定の基準に取り入れるほうがよい

・受講者に事前に講義の内容を十分に周知しておいたり、問題意識を醸成するような手段を講じておいたりするとよい

・具体的なものにするために、実例や比喩、譬え話などを活用するとよい

・レジメや板書など視覚にも訴えて、受講者の理解を促進させるとよい

・講義が一方通行にならないように、受講者との間で、質疑応答のやりとりを多くしたり、受講者を講義の進行に参加させたりするとよい

・1時間以上にわたるような講義の場合には、あらかじめレッスンプランを用意しておくとよい

 

【ポイント】

一字一句、講義メモを用意するのはよくない。講師がメモを読んでしまうことになりかねない。メモとして用意するのは、ポイントや要点、時間配分程度に。

 

 

 

 

※出典:『[実践]社員教育推進マニュアル』(2009年1月・PHP研究所発行)

 


 

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【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき) 
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 
 
 
松下直子(まつした・なおこ) 
株式会社オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。 
神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修・セミナー依頼に応え、全国各地を愛車のバイクで巡回する。
「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、経営者や人事担当者の支援に意欲的に向き合うかたわら、人事部門の交流の場「庵(いおり)」の定期開催や、新人社会保険労務士の独立を支援するシェアオフィス「AZ合同事務所」の経営など、幅広く人材育成に携わっている。
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(ともにPHP研究所) 、『採用・面接で[採ってはいけない人]の見きわめ方』『部下育成にもっと自信がつく本』(ともに同文舘出版)ほか。

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