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コーチング初心者が陥る「誤解」2

コーチング初心者が陥る「誤解」2

(2011年5月20日更新)

 
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前回に引き続き、コーチング初心者が陥りやすい勘違いや誤解について、お話しいたしましょう。 

  

誤解3:コーチングは生ぬるい

 

 

コーチングセミナーでは、「相手の話をさえぎらずに全部聴く」「承認のメッセージを送る」「否定せず、アドバイスや提案を」などということが大いに強調されます。それだけに、コーチングとは、よく言えば「優しいスキル」、言い換えれば「生ぬるいスキル」である、という印象をもつ方があります。こんなやり方で本当に人は動くのか、部下は育つのか、もっと明確に指示しなければだめじゃないか…、というのが本音でしょう。しかし、これは大きな誤解です。そのことをご説明しましょう。

 

コーチングの対極にあるのは指示命令です。上司の指示命令のとおりに動く、ということは、部下にとっては面白くはないかもしれませんが、実は「ラクなこと」なのです。自ら考える必要もありませんし、上司の指示通りにやるわけですから自分の責任も軽いものです。しかしコーチングは、雰囲気は確かに優しいのですが、「君はどう思う?」と自らの意見判断を問われ、「それでやってごらん」と自らの実践を促される場面が少なくありません。当然、それに伴う責任も発生します。ということは、部下にとっては非常に厳しい、さらに言えば「怖い」状況です。だからこそ、部下は伸びるのです。

 

つまりコーチングとは、表面上の優しさ、柔らかさとは裏腹に、本質は厳しく怖いスキルなのです。だからこそ、根底に相互の強い信頼関係がないと成り立たないのです。

 

誤解4:スキルが未熟だから、コーチングの効果が出ない

 

これは確かにそういう面がありますので、誤解というと語弊がありますが、必ずしもそうとは言い切れない、ということをご理解いただきたいと思います。

 

スキルは、巧みであるに越したことはありません。しかし、相手を動かし、相手を変えるのは、あえて言えばスキルではありません。相手に対する見方・考え方、すなわち「人間観」が変わることによって、それが自然に自分の態度変化に現れ、それが相手にも反映してその態度・行動の変化を呼び起こすのです。前回にも述べた「コーチングマインド」の威力です。スキルはそれをより円滑にするための補助手段、ぐらいに考えればいいでしょう。コーチングは、それを使って相手を変えるためのものではなく、まずそれを学んだ本人の意識の変化を促すものなのです。スキルがいかに上達しても、その人の考え方が変わっていなければ、コーチングは単に相手を操作するためのテクニックに堕してしまいます。それはもはやコーチングではなく、コーチングらしきもの、あるいは「えせコーチング」になってしまうでしょう。 

 

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