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チャンクダウンとチャンクアップ

チャンクダウンとチャンクアップ

(2011年9月 9日更新)

 
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コーチングの重要なキーワードについて解説するシリーズ最終回です。  

 

【キーワード7】 チャンクダウンとチャンクアップ

 

「チャンク」とは「かたまり」という意味で、「チャンクダウン」はそのかたまりを小さく分けること、「チャンクアップ」はそのかたまりをさらに大きくすることを意味します。

 

PHM15_0614.JPG私たちがものを考えたり発言したりするとき、往々にして、物事を大きく、抽象的に、ぼんやりととらえているか、逆に細かく、個別具体的に、一つ一つを鮮明にとらえているか、どちらかの場合が多いものです。

 

例えば、「もっと働きやすい職場にしよう」というテーマの下に、次のような2つの議論が進められている状況を想像してください。

 

 

 

A)「とにかく、職場を活性化しなきゃだめだよ」

  「やっぱり、みんながもっと元気を出さなきゃな」

  「それより、まず職場を清潔にすることから始めるべきじゃないかな。

   雑然とした職場はやる気も出ないし、第一健康にもよくないよ」

 

B)「机の上に物を置かない、まずこれでいこう」

  「不在者の机の上には電話とパソコンだけということだな。それを破ったら罰金!」

  「小さい卓上カレンダーぐらいはいいんじゃないか」

  「まあ、筆立てぐらいまでは認めてもいいんじゃないの」

 

Aのケースは非常にチャンクの大きい議論ですが、このままでは何もまとまらないか、まとまっても、言葉こそきれいではあるが具体的に何をするのかよく分からない決議になりそうです。これに対してBは、チャンクの小さい議論で、何をやるかは具体的にたくさん出てきても、「何のために」という目的が忘れられた決議になりかねません。

 

コーチやファシリテーター(議論の進行役)は、常にこのチャンクの大きさに注意を払い、大きすぎれば「具体的には?」、小さすぎれば「何のために?」というような質問を発して、話が一方向だけに流れないようリードする必要があります。「何をめざすのか」というチャンクアップと、「具体的に何をするのか」というチャンクダウンを、うまくコントロールすることによって、効果的なコーチングが可能になるのです。 

 

(完)

 

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