課長職にマネジメントの革新を!
RSS

導入・実践についてのアドバイスを~コーチングQ&A

導入・実践についてのアドバイスを~コーチングQ&A

(2015年11月 7日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

コーチングの導入・実践について、以下の点をアドバイスいただきたいと思います。

 

1)勤務が不規則なので、1人ひとりと話をする時間がなかなか取れない。
2)管理者全員がコーチングを十分理解しているわけではないので、部下への対応がバラバラである。
3)自分自身の質問のスキルが未熟なので、質問が続かない。
4)部下の中にはなかなか心を開いてくれないような者もおり、何とかしなくてはいけないと焦ることがある。
5)部下の要望をどの程度まで受け入れるべきか、迷うことがある。
6)コーチングしようとして、以前より部下に気を遣いながら話をするようになり、逆に本音で話せなくなった気がする。 
7)今までが指示命令一本やりの職場風土だったので、コーチングスタイルを新鮮に感じている部下もいるので、徐々にではあるが、浸透させていきたい。
(浜田二郎・電気工事会社営業所長〈仮名〉)
 
*  *  *
 
 
これだけご質問が出るというのは、浜田さんがコーチングの実践に積極的に取り組んでおられる証拠だと思います。順次アドバイスさせていただきましょう。
 
1)話をする時間がなかなかとれない
この問題は多くの管理者共通の悩みですが、これはコーチング以前の問題です。
特に浜田さんの職場では、コーチングを使う使わないにかかわらず、コミュニケーションの機会や時間が絶対的に不足しているようですから、組織として非常に危ない状況にあるともいえます。勤務形態など簡単に変更できないものも多いでしょうが、働きやすい職場づくりに会社全体で取り組むべきではないでしょうか。それまでは、貴重な会話の機会にできるだけコーチングスキルを活用するよう努めていただくしかないように思います。
 
2)管理者がコーチングをまだ理解できていない
コーチングの理解度・習熟度や活用への意欲に管理者間で温度差があるということでしょうか。あるいは、上位者がコーチングをほとんど知らないために自分が活用しようとしても足を引っ張られてしまうというようなことでしょうか(こういう例はたくさん耳にします)。いずれにしても、コーチングに対する浜田さんご自身の理解と熱意にかかっていると思います。周りがどうあれ、自分はコーチングマインドをもってスキルを使い続ける、そしてそのことの効果が徐々に見えてくる、という姿を目指していただきたいと切に願います。
 
3)質問が続かない
実践練習しかありません。ただし、徐々に我流の質問方法が身についてしまいかねないので、コーチングの本を時々読み返しながら、ご自分の質問の仕方をチェックしてください。
コーチングを本当にマスターしようと思ったら、一定期間プロのコーチについて電話コーチングを受けることをお勧めしたいと思います。コーチはこういう質問をするのか、と気づくことが多いでしょう。これも浜田さんの熱意如何でしょうか。
 
4)心を開いてくれない場合があり、焦ってしまう
(1)にもあったように、コミュニケーションの時間と機会の不足が問題ですね。すぐには解決できないでしょうから、機会あるごとに、コーチングを使った良質のコミュニケーションをとるよう心がけていただきたいと思います。
 
5)部下の要望をどの程度まで受け入れるべきか迷う
「部下の要望」なるものがどのようなものかわかりませんので具体的なお答えはできませんが、その要望が「私的・部分的」な発想に基づくものか、「公的・全体的」な視野に立つものかで判断をすべきでしょう。
 
6)気を遣ってしまい、本音で話せなくなった
これはよくわかります。コーチング初心者にありがちなことです。(3)と同じように実践訓練しかありません。ちゃんとした会話ではそういうことですが、日々の挨拶やちょっとした承認の声かけでフランクに話せる関係の構築に努めてください。
なお、部下の皆さんには、自分が研修で学んだコーチングとはこういうもので、今その訓練に取り組んでいるということを話しておくといいかもしれませんね。上司の「学ぶ姿勢」「向上しようとする姿勢」は、部下に必ずいい影響を与えるものです。
 
7)コーチングスタイルを新鮮に感じている部下もいる
コーチングに対する浜田さんの評価と意欲の表れと受け取りました。この気持ちをベースに、ぜひがんばっていただきたいと思います。
 
 
【POINT】
日頃から職場内のコミュニケーションを大切にしよう
 
出典:『リーダーのためのコーチング実践Q&A』(2005年8月/PHP研究所)
 
 

 
【著者プロフィール】
星雄一(ほし・ゆういち)
1969年、松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)に入社後、(株)PHP研究所に出向。月刊「PHP」編集部、出版部、直販普及本部などを経て、1997年、同社取締役。2008年、専務取締役。2009年、任期満了により退任。
営業・編集・出版・子会社設立運営・人材育成と多方面の経験を活かして、PHPゼミナールの企画運営や研修講師育成にあたる一方、経営幹部のマネジメント、リーダーシップ全般の研修も担当。また、「PHPコーチング」プログラムを企画開発し、自らもコーチング講師として講演・講師活動を行なう。
現在、(株)PHP研究所客員。
 
 

 
〈PR〉
~基礎知識と基本スキルを習得するために~
コーチングの基本の考え方やその意義、なぜコーチングが求められているのかが、しっかりと理解把握できる入門コース。相手の可能性と自主性を引き出すコーチングスキルの基本が身につき、コミュニケーション能力とリーダーシップの向上につながります。

メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ