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コーチングが思うように実践できない~コーチングQ&A

コーチングが思うように実践できない~コーチングQ&A

(2015年11月 3日更新)

 
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研修後、部下にはできるだけ自分で考えさせるように指導しているつもりですが、接客などでたて込んでくるとどうしても自分で説明することが多くなってしまいます。

また、説明をしても、それをちゃんと理解しているかどうかも疑問に思ってしまう場合があります。 

(島田三郎・飲食チェーン店店長〈仮名〉

 *  *  *

 

島田さんが感じておられる“もどかしさ”はコーチングを初めて学んで使い始めた方に共通の“壁”のようなものです。

これまで自然に出来上がってきた自分のコミュニケーションスタイルを変えるのは、容易なことではありません。それに、コーチングは、入り口はやさしそうですが、なかなか奥が深くかつ複雑で、初心者がそう簡単に使いこなせるものではないのです。だからといって、あっさりあきらめてしまったのでは元も子もありません。ここはぜひがんばって壁を乗り越えていただきたいと思います。

 

コーチングマインドを再確認する

 

そこでぜひ再確認していただきたいことがあります。コーチングの前提となる基本的な考え方、つまり、人間には無限の可能性がある、誰もが自分の中に答えを持っている、ということを、島田さんご自身は心から信じているでしょうか。

実はここが一番のポイントなのです。この考え方に半信半疑であれば、どんなにスキルを学んでも、真のコーチングにはなりません。ましてコーチング初心者であれば、コーチングのスタンスはすぐにぐらつき、スキルもきわめて中途半端な使い方になり、双方にもやもやした未完了感が残るだけということになるでしょう。

 

 

自らのコミュニケーションスタイルを振り返る

まずは、この前提となる考え方を強く信じきることです。それが「コーチングマインドをもつ」ということです。このマインドさえしっかりしていれば、スキルが未熟でコーチングが思うようにできなくても、イライラする必要はありません。自分はまだコーチング修行を始めたばかりなのだから、うまくいかないのは当然、ぐらいに割り切って、スキルを磨く努力を続けていけばいいのです。

そこで大切なのは、なぜうまくいかなかったのだろうと自分のコミュニケーションを振り返り、点検するという作業です。そして一つでいいから改善点を見つけ、次回にそれを活かす――こういう地道な努力を、コツコツと続けてください。そのうち必ず、部下の反応が大きく変わる時がきます。あ、これだ、と気づく時がきます。それが島田さんのコーチングスキルが一段進んだ時なのです。そしていずれは必ず部下の自主性とやる気は向上し、成果につながっていきます。

そう信じて、まずは「コーチングマインド」をいま一度自分の心の中にしっかりとリセットするところから始めてください。

 

【POINT】

コーチングの前提となる考え方を信じきろう

 

出典:『リーダーのためのコーチング実践Q&A』(2005年8月/PHP研究所)

 


 

【著者プロフィール】

星雄一(ほし・ゆういち)

1969年、松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)に入社後、(株)PHP研究所に出向。月刊「PHP」編集部、出版部、直販普及本部などを経て、1997年、同社取締役。2008年、専務取締役。2009年、任期満了により退任。

営業・編集・出版・子会社設立運営・人材育成と多方面の経験を活かして、PHPゼミナールの企画運営や研修講師育成にあたる一方、経営幹部のマネジメント、リーダーシップ全般の研修も担当。また、「PHPコーチング」プログラムを企画開発し、自らもコーチング講師として講演・講師活動を行なう。

現在、(株)PHP研究所客員。

 


 

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