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仕事が速い課長の5つの鉄板ルール

2017年5月18日更新

仕事が速い課長の5つの鉄板ルール

仕事が速い課長は、必ずといっていいほど5つのルールを守っています。貴社の課長は速い仕事ができているでしょうか?

仕事が速い課長の5つのアイアンルール

当然、仕事で大切なのはその「質」です。正確さ、良い仕事ということです。
ただし、質が高い仕事のできるのは、課長としてはある意味当然でしょう。さらに上のステップに行くためには、そこに仕事の速さ・スピードが求められます。仕事ができて速い。速いスピードで仕事を進めてきたので仕事のできる課長になったともいえます。貴社の課長は速い仕事ができているでしょうか?
仕事が速い課長は必ずと言っていいくらいに次の5つのポイントを身につけています。鉄板のアイアンルールを守っていないと、実際は課長として不適格とさえ言えます。貴社の課長職ははたして大丈夫ですか。

(1)「時間ドロボー」を排除している
(2)自分のプライムタイムを知っている
(3)見切り上手である
(4)前半主義で仕事をしている
(5)任せるのが上手

では、一項目ごとに見ていきましょう。

「時間ドロボー」を排除している

聞きなれない言葉かもしれません。実際に使い始めたのは、アメリカ建国時代の政治家であり科学者でもあったベンジャミン・フランクリンだといわれています。
時間を奪いとられてしまうこと。たとえば探し物をするとか、仕事の段取りが悪く、2度手間3度手間をかける。訪問先で待たされる、など時間を必要以上にかけてしまうのは「時間ドロボー」といいます。
個人なら、鍵を探すなどというのは、職場なら担当者を探すとか、最近だとファイルを探すというのもあるでしょう。結局見つからずに作り直すというのは、「時間ドロボー」の、魔のスパイラルなのです。改善策は、課長としての個人と、課のメンバーで、何が「時間ドロボー」となっているかをまず出してみてリスト化することです。この可視化、見える化するのが「時間ドロボー」を排除する第一歩です。
ファイルを探すというのと、会議というのが、私が仕事の進め方で研修していて必ず上位にリストにあがっているものです。
会議なら、定刻に始まらない、終わらない、そもそも自分が出る必要があったのか? など自分に問い直すのが課長の責務でもあります。
ファイルなどはルール化されていたり、あるいは社内システムにもかかわったりすることですので、課長ひとりで解決がつかないかもしれません。
ただ、仕事の中で極力「時間ドロボー」という明らかに無駄な時間を排除する努力ができないと、課長の適正が疑われます。特に速い仕事をしていくには、無駄な時間の排除は真っ先にすべきことなのです。

自分のプライムタイムを知っている

プライムタイムというのは、一日の中で自分が一番頭が働いて、仕事の能率の良い時間帯のことです。一般的には、頭脳労働なら午前中、体力を使う作業なら午後がプライムタイムの人が多いといわれます。時間的には90分くらいの長さです。ですので、9時始業でしたら、通勤していますから、すぐにではなくて10時から90分ですとか、人によっては午後に入ってからということもあるでしょう。
朝型とか夜型というように、あくまでもプライムタイムには個人差があります。そして、仕事の速い課長は、意識していないにせよ、自分のプライムタイムに自分の優先度の高い仕事を集中してこなしています。
プライムタイムとは、言い換えますと「最少の努力で最大の成果をあげる時間帯」なのです。このあたりを全く無視したらどうなるでしょうか?
疲労が蓄積して能率の下がる夕方になって頭を使う大事な仕事をするとか、昼食後すぐに大事な商談をするなど、プライムタイムを考えないと間違いなく仕事の遅い、成果の出ない課長になりかねません。
ちなみに、自分のプライムタイムを見つけるには、同じ仕事、類似の作業を異なった時間帯に行い、成果を比較してみることです。そうすれば、この時間の方が仕事がはかどる、作業量が多いというのが明らかになります。一回ではなく、何回か実行することです。細かいですが、その手間暇をかけたなら、課長としての自分のプライムタイムがはっきりするのです。
現実にはプライムタイムを知っていても、来客があったり、会議が入ったりして、するべき仕事にフルに集中できないこともあります。
ただ、知っていれば、あとでうまくスケジュールを組み、効率をあげることができます。
ところが全く知らないと、プライムタイムに重要度の低い仕事やルーティンワークをしたりして、労力ばかりかけて、成果が出にくいということになります。
貴社の課長は、はたしてプライムタイムに、するべき仕事に集中しているでしょうか。そもそも、自分には一日の中で、成果のでやすい能率が高い時間帯があるということを理解しているでしょうか。さらに言えば、周囲をよく観察して仕事のメンバーのプライムをキチンと把握できていればチームの生産性もあがるのです。

(3)~(5)については、次回にお話ししましょう。

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松本幸夫(まつもと・ゆきお)
v人材育成コンサルタント。1958年、東京生まれ。「最短でできる人をつくるプロ」として、最前線を走り続けている。マスコミや流通、通信、製薬、保険、電気、金融、食品といった業界で指導を行い、営業をはじめとするあらゆる職種のプロを育成することに定評がある。年間220回の研修、講演活動を行い、そのリピート率は92%を超える。NHKなどのテレビ出演も精力的にこなす。主な著書に『とにかく短時間で仕事をする!コツ』(スバル舎)、『仕事が10倍速くなるすごい!法』『人を動かす質問力&聞く力』(三笠書房)、『アガリ症を7日間で克服する本』(PHP文庫)などベストセラー多数。「呼吸法で人生が変わる」がモットー。

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