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「部下を育てる係長」を育てるために大切なこと

「部下を育てる係長」を育てるために大切なこと

(2017年7月10日更新)

 
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係長職の役割は多岐にわたりますが、そのなかでも特に大切なのが「部下を育てる」ことであるのは間違いないでしょう。

現場を動かすのは「人」です。モノ・カネ・時間・情報といった経営資源を動かすのも「人」です。つまり、仕事の成果を生み出すのは結局「人」の活かし方いかんにかかっています。「人」を活かすマネジメントを突き詰めれば、部下の「やる気を最大限に引き出すこと」と「仕事の能力・スキルを伸ばすこと」に尽きると言えるでしょう。

 

部下のやる気を引き出し、能力・スキルを伸ばす

部下のやる気を引き出し、能力・スキルを伸ばすために、係長はコミュニケーション力を磨く必要があります。

コミュニケーションというと、現場の係長の多くは「自分は(それなりには)できている」という感覚を持っています。しかしながら、いざ研修の場で押さえどころを学んでみると、いかに自分のコミュニケーションの「質」と「量」が不足しているか、いかに自己流になっていたかに直面する人がほとんどであることも事実です。

 

コミュニケーションの2つの機能

そもそもコミュニケーションには2つの機能があります。

(1)「情報」の伝達・共有 と (2)「思い」の伝達・共有 です。

係長として「情報」の伝達・共有は意識していても、「思い」(考え・意思・意欲・本音など)の伝達・共有は十分にできていない人が多いようです。この点は、日頃から意識して取り組むように伝えていくといいでしょう。

また、円滑なコミュニケーションのためには、

・非言語要素に意識を向ける

・「聞く」から「聴く」へ

・無意識に出ている「オーラ」を点検する

・アイコンタクトを重視する

といったポイントをおさえることです。形だけをまねしても、なかなかうまくいかないものですが、それぞれの本質をふまえて実行することによって効果が出てきます。

 

部下育成は、まず「受け入れる」ことから

部下としっかりとした信頼関係を築き、育成につなげていくには、まず「傾聴」「受容」「共感」が大切です。人は「自分が受け入れられている」と感じなければ、心を開かないからです。

係長クラスは現場の実務リーダーのような存在です。であるからこそ、部下のレベルが自分よりも低いことにイライラしてしまったり、自分がすべて正しいものだと思い込んでしまったりしがちです。それだけに、係長職が率先して「お互いに傾聴し、受容・共感し合う」職場風土づくりに取り組むよう、しっかり指導していきたいところです。

 

適切な部下指導のために

ベースとなる人間関係ができてはじめて、適切な部下指導を行えるようになります。

そのためには、上手に「ほめる」「叱る」ことが大切です。とはいえ、これも自己流になりがちです。では、どのようにしたらよいのでしょうか。

押さえどころはいくつかありますが、ここではそれぞれ1つだけご紹介しましょう。

 

◎上手なほめ方の例:具体的な事実や客観的な情報に基づいてほめる

「ほめる」ことと「おだてる」ことは、まったく違います。

自分の裏の意図(相手を持ち上げて気持ちよくさせ、自分の思い通りに動かす)は、見透かされてしまうものです。

 

◎上手な叱り方の例:自分の意志で叱る

たとえば「部長が怒ってるぞ」では、係長の思いが伝わりません。

コミュニケーションは「情報」だけでなく「思い」を伝達・共有することが重要です。

 

係長研修は立ち止まって自分を見つめる機会

PHPゼミナール「係長研修」では、このような押さえどころについて、係長職の皆さんに、日頃どの程度しっかり意識して実行しているかを確認していただきます。そして、体験型の研修を通して身に付けてもらう機会を提供しています。

現場のリーダークラスである係長職は非常に多忙です。多忙であるからこそ、立ち止まって自分を見つめる機会を与える……それが研修なのです。

今回は「『部下を育てる係長』を育てるために大切なこと」についてご紹介しました。「現場をしっかりと育てる係長」を、きちんと育成しませんか?

 

係長研修

 

 


 

 

潮田、滋彦(うしおだ・しげひこ)

大手エンジニアリング会社で営業職を担当後、人材開発の道へ。第一線の講師として28年以上のキャリアを持つ。PHPの活動には2001年から参画。参加型の研修はお客様からの評価が高く、リピート率も非常に高い。著書多数。


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