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新入社員に教えたい飲み会の意味とマナー

新入社員に教えたい飲み会の意味とマナー

(2016年3月25日更新)

 
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会社の飲み会は人間関係を築く場です。新入社員には、上司・先輩に対するマナーがあることを、研修で教えてあげましょう。

 

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最近、上司・先輩が新入社員に対して「教え甲斐がない」「かわいげがない」と不満を言っている声をよく聞きます。上司・先輩が怒っているのは、「飲み会でのマナー・常識がない」という理由です。

あなたの会社の上司・先輩も新入社員をこのように思っていませんか?

「先に入ってと言われても、上座に座わっていいわけないだろう!」

「お酒が飲めないからといって、1杯目からウーロン茶を頼んだら、乾杯にならないだろう!」

「目上の人が飲んでない、食べてないのに、先に飲んだり食べたりする」

「無礼講と言われたからって、ため口をきいてどうする!」

「ごちそうになったのに、お礼も言えないのか!」

「好きなもの頼めとは言ったが、遠慮せずに注文してどうする!」

「上司や先輩のグラスが空いていたら、少しくらい気を遣え!」

「飲み会を断ってばかりで、いつ人間関係をつくるんだ!」

 

上司と新入社員、常識や価値観の違いに気づいていますか?

上司・先輩の世代であれば、学生時代から上下関係を叩き込まれました。しかし、今の新入社員は「先生、教授、先輩にもため口で話す」という人間関係で過ごしてきた人もいます。つまり、上司・先輩の世代の「常識」が、新入社員に通用しなくなっています。

常識や価値観の溝を埋めないまま新入社員に指導すると、「パワーハラスメントだ」「納得がいきません」と逆に文句を言って来ます。こうなると上司も指導をする気力がなくなってしまいます。

そこで私は、最初の新入社員研修で「どのような行動を取ると、上司・先輩と良い人間関係を築けて、仕事がうまくいくのか」ということを考えさせるべきだとお伝えしています。

社会人になると、学生とは飲み会の常識も変わってきます。新入社員はこれまできちんと教えられていないため、知らないだけなのです。「何を考えているんだ!」「それは常識だろう!」と一言で済ませてしまうと教育になりません。「飲み会にもマナーがある」ことをしっかり教えましょう。

 

新入社員に教えるべき「心がけるべき姿勢」とは?

新入社員が職場に溶け込み、仕事を早く覚えるために一番大切なことは、「上司・先輩と良好な人間関係を築くこと」です。入社しても仕事ができない分、教え甲斐がある、かわいがられる必要があります。まずこの心構えや姿勢を徹底的に指導しなければなりません。その際、人間関係を築くために必要な機会として「飲み会」があることを教えましょう。

飲み会を断わる新入社員、お酒のマナーを身につけていない新入社員に罪はありません。「今までそのようなことを教えられていない」「飲み会の重要性、必要性を理解していない」だけなのです。お酒が苦手であっても、仕事で人間関係を築くためには参加した方がいいということを教えてあげてください。

 

飲み会のマナーを新入社員研修で教える

会社の飲み会は、友達同士の飲み会とは違います。上司・先輩からかわいがられるためにすべきマナーがあります。かわいがられるためにどのようなことを新入社員に教えるべきでしょうか?

たとえば、次のようなマナーを心得ているだけで、「かわいげがあるな」「いい新人が入ってきたな」と思われるようになります。

(1)誘われた時の返事のマナー (2)入店時のマナー (3)座席のマナー (4)お酒のつぎ方のマナー (5)お酒の飲み方のマナー (6)お酒の場の話し方のマナー (7)酔わないためのマナー (8)次の日のお礼の言い方マナー (9)無礼なことをした場合のマナー (10)酔った人の対処法 (11)飲めない人の楽しみ方  (12)気が利くなと思われるマナー

 

採用選考において懇親会(飲み会)の言動を評価する企業も…

新入社員の採用の段階で、優秀な学生を選ぶより、上司・先輩からかわいがられ教え甲斐のある学生を採用するほうが、新入社員の定着率も成長率も高いという結果が出ています。

素直に学ぶ姿勢がある、気が利き率先して動く学生を選ぶことです。多くの学生は大学などで面接のトレーニングを受けており、面接の受け答えだけでその人の能力や性格を見抜くことが難しくなっています。

そのため面接の後に懇親会と称して、本性を見抜くための飲み会を開くのです。すると、面接での緊張が解けて、その人本来の性格や態度を見極めることができます。周りに配慮したり、率先して動くことができる人は、周りとの人間関係を築くことができ、将来成長する人が多いためです。気遣いができる人は、現在の能力が多少低くても必ず教育で伸ばすことができます。

飲み会で学生を見る場合、とにかく周りに気を配っているかどうかです。食事を取り皿に分ける、おしぼりを配る、上司にお酒をつぐ、お酒が空になったグラスをまとめる、お酒や食事の注文をまとめるなど率先して行動する学生を評価すべきです。これが出来るか否かで成長の可能性があると言えます。飲み会で人に対する気配りが自然に出来る学生を選考することが重要になってきています。

 

「飲みニケーション」という言葉もあるくらいビジネスで飲み会は重要です。お酒の席でのコミュニケーションは、職場の人間関係をよくするための潤滑油であることを新入社員研修でしっかり教えておきたいものです。

 


 
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【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき)
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 

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