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新入社員研修のケーススタディー

新入社員研修のケーススタディー

(2016年10月 3日更新)

 
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社員研修におけるケーススタディーは、「一般論ではない事例なので疑似体験ができる」「事例から原理原則論を学べる」といった特長があります。ここでは、新入社員研修で用いられるケーススタディーをご紹介します。

 

*    *    *

 

【ケーススタディー】

坂田君は、新人研修を終え、配属先の購買部で実習中である。実習中は日誌を書き、実習先の課長に提出する。日誌にはその日に感じたことを自由に書くようになっている。購買部に来てからの、坂田君の日誌を覗いてみよう。

 

●5月10日(月)

今日から購買部での実習である。朝礼の後、2時間ほど購買部の仕事の説明を聞いた。聞いたがよく分からなかった。先輩の前野さんから指示された「発注計画書と実績表」を集計した。工場実習で実際に触った商品名がいくつも書かれていた。1日目は様子も分からないまま終わる。

 

●5月11日(火)

2日目になって、職場の様子を見る多少の余裕が出てきた。自分のイメージしていた職場のイメージとは随分違う。とにかく電話が多いのには驚く。そのせいか、職場全体がざわざわしている。

先輩を見ていると、電話対応がかなりの時間を占めているような気がする。特に午前中は、先輩に話しかけられないほどだ。言い争いをしているような電話、何やらひそひそと話している電話、話しながら見えない相手に一所懸命頭を下げている電話など、いろいろな電話対応があるものだ。

しかし、これだけ電話が多いと、本来の仕事ができないのでは? と思う。もっと電話対応が効率よくできないものか。どんな仕事を担当するか分からないが、電話対応ばかりの仕事は嫌だなぁと思う。

 

●5月12日(水)

朝10時頃、購買部に来て初めて電話をとった。前野先輩に取り次いだ。相手は「前野さんいますか? 至急代わってください」と凄い勢いだった。

すぐあと、その前野さんから「仕入先の遠藤課長に“A機材の手配を3日繰り上げてほしい”と連絡しておいてほしい。遠藤課長は今会議中らしいが、30分くらいで終わるそうだ。僕はこれから外出するので頼んだよ」と言われた。前野さんはそのまま外出した。前野さんから頼まれていた資料のまとめをやった。途中で前野さんから頼まれていた伝言を思い出し、遠藤課長に電話を入れた。

午後3時、帰社した前野さんから「坂田くん、遠藤課長にいつ電話した?」と聞かれたので、「1時間ほど前です」と答えると、「どうしてすぐ電話しなかったんだ」と叱られた。電話が遅れたのでどうなったのか。理由は何も言ってくれない。

 

【考えてみよう】

・お客様から電話をいただけることをどう思うか?

・電話対応を効率よくするためには、何が大切か?

・前野さんが坂田くんを叱った理由は、何だと思うか?

・見えない相手に頭を下げて電話をするのをどう思うか?

・あなたは、新しく知ったことをメモしているか?

 

 

 
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【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき) 
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 
 
 
松下直子(まつした・なおこ) 
株式会社オフィスあん 代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント。 
神戸大学卒業後、江崎グリコ(株)に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。現在は、社会保険労務士、人事コンサルタントとして顧問先の指導にあたる一方、民間企業や自治体からの研修・セミナー依頼に応え、全国各地を愛車のバイクで巡回する。
「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、経営者や人事担当者の支援に意欲的に向き合うかたわら、人事部門の交流の場「庵(いおり)」の定期開催や、新人社会保険労務士の独立を支援するシェアオフィス「AZ合同事務所」の経営など、幅広く人材育成に携わっている。
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(ともにPHP研究所) 、『採用・面接で[採ってはいけない人]の見きわめ方』『部下育成にもっと自信がつく本』(ともに同文舘出版)ほか。

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