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やる気の源泉

やる気の源泉

(2012年7月17日更新)

 
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モチベーションマネジメントという考え方に注目が集まっていますが、人は仕事をする上で、いったい何に動機付けられるのでしょうか。

 

一昔前までは、「昇進・昇格」や「昇給」といった要素が動機付けに最も効果を発揮し、企業もそれに合わせた人事制度を構築してきました。しかし、経営環境も、若い人たちの意識も大きく変化した今、もはやポストやお金といった可視的な要因に頼る動機付けは限界を見せはじめ、それに変わって、「やりがい・はたらきがい」や「仕事を通じた成長を実感できること」など、不可視的なファクターこそが、もっとも人を動機づけるドライブとなりつつあると指摘されています。

 

では、こうした変化の中で、いかにして組織メンバーのやりがい・はたらきがいを引き出せばいいのでしょうか。ひとことで言えば、「仕事の意味」を理解させるような問いかけを投げかけ続けることで、今、与えられた仕事に対する使命感を高めることが大切であると思われます。

 

ある病院では、医療サービスの向上を目指して、看護士に対する「CS研修」を実施し、自分たちがしている仕事の意味を考えさせたそうです。日ごろ、忙しすぎて仕事の意味を意識することのなかった看護士達でしたが、この研修を機に、自分たちの仕事が患者の苦痛や不安を和らげる上でなくてはならないものであることに気づき、自律的に仕事に取り組むようになったところ、結果としてサービスの質があがったと患者の評判になったそうです。  

 

この事例が示唆しているように、人は誰しも自分が携わっている仕事の意味を理解した時、やる気が高まり、他人から指示されなくても自律的に取り組むようになるものです。

 

ともすれば忙しい現場においては、目の前の仕事をこなすのに精一杯で、「この仕事に取り組むことで社会に対してどういう貢献をしているか」とか、「この仕事に取り組めば自分のキャリア形成にどうプラスになるのか」といった根本的な問いに対する答えを見出せないまま、やりがい・はたらきがいを感じず疲弊している人が多いのが現実の職場の実態ではないでしょうか。

 

だからこそ、現場を預かるリーダーの方々は、部下に対して常に仕事の意味を問いかけ、視野を広げるサポートをするとともに、自分たちの仕事に対する自信と使命感を高揚させるよう、意識し続けることが大切ではないでしょうか。

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。

現在は㈱PHP研究所 経営理念研究本部 教育研修部 主幹講師。

経済産業大臣認定 中小企業診断士             


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