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経験から学ぶ

経験から学ぶ

(2010年11月17日更新)

 
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自社における人材育成上の課題として、「管理職のリーダーシップ開発」をあげる企業が増えています。※1

 

リーダーシップ開発という古くて新しいテーマに、改めて注目が集まる背景には、変化のスピードが速く、先行きの見通しのつきにくい経営環境の中で、組織の方向性を指し示し、力強く牽引してくれるリーダーの存在が求められているからではないでしょうか。

 

リーダーシップ開発と一言で言いますが、その手法は、時代の変化とともに、変遷しつつあります。MBA教育に代表される「ケーススタディ」が全盛期であった第一世代、研修と職場での実践を繰り返す「アクション・ラーニング」が注目を集めた第二世代を経て、これからは第三世代「ナチュラル・ラーニング」へと、教育の主流が変わりつつあるとの予測があります。ナチュラル・ラーニングとは、思慮深い環境の教室において、自らの経験、知識に対して考察し、そこから学びを引出すような教育のことであり、現実のビジネスへの実践力を養い高めることをねらいとしている点が特徴であります。

 

「マネジメントは実行であり、科学ではない」ということばがあるように、現実問題への対応力を高めなければ、実践的なリーダーシップは開発できえません。そういう意味から、過去、自分が実際に経験したできごととしっかり向き合い、新たなレッスンを引き出すことは、これから起きてくる事象への対応力を高めることにつながります。なぜならば、過去の経験には、自分自身が大切にしている価値観や、困難に直面した時への対処の仕方のヒントが埋蔵されているため、それらを掘り起こすことによって、将来へのステップが明確になるのです。

 

ただし、過去の経験から学ぶといっても、「学ぶ姿勢」がなければ有益なレッスンを引出せないのは自明の理です。松下幸之助が『風の音にも学んだ』と述べているように、学ぶ姿勢さえあれば、日々の出来事からレッスンを引き出し、“平凡な毎日”を“非凡な毎日”へと変えることができるはずです。

 

これからのビジネスリーダーは、学ぶ姿勢を持って一日一日を大切に生きるとともに、その軌跡を振り返り、未来へのレッスンを引出すことが求められるといっても過言ではないでしょう。

 

※1 

厚生労働省「中小企業の人材育成と技能継承にかかる調査」(H20年実施)の調査結果

 


                       

的場正晃 まとばまさあき

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。

現在はPHP研究所教育出版局研修企画部部長。経済産業大臣認定 中小企業診断士


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