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個人の変革は意識が先か、行動が先か?

2020年7月 2日更新

個人の変革は意識が先か、行動が先か?

働く人の意識と行動を変革するためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。

意識変革が先なのか? それとも...

「心(意識)が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」

これは、米国の心理学者・哲学者であるウィリアム・ジェームズ(1842-1910)のことばとされ、長年にわたって多くの経営者やアスリートたちの活動の拠りどころとなってきました。
この主張に異論を唱えるつもりはありませんが、企業内教育の現場に身を置いていると、変革の順序は[意識→行動]の一方通行ではなく、[意識⇔行動]という双方向性を示しながら進んでいくことに気づきます。したがって、変革を成功に導くために大切なことは、意識と行動の両方に刺激を与え続けることが大切なのです。

企業内教育の成果を出すために

「教育研修が実効性を伴わない」とよく言われますが、その原因の一つとして、学んだことを行動・実践させる仕組み(※1)ができていないことがあげられます。前述のように、意識と行動のどちらか一方でもなおざりになると変革はうまくいかないのです。
大切なことは行動を継続し習慣化することです。行動科学の知見によれば、ある行動を3週間実践し続けるとそれが習慣になり(※2)、さらにその行動を3カ月継続すると周囲が変わると言われています。
このロジックを企業内教育に当てはめるならば、学んだことを、3週間を目処に継続実践して習慣化させ(第1ステップ)、さらに3カ月実践して変化を生み出すこと(第2ステップ)ができれば、ほんとうの意識変革、行動変革が実現するのです。これは、研修形態が集合型であれ、オンライン活用型であれ、理屈は同じです。
「継続は力なり」――些細なことでも実践し継続することを賞賛する企業文化をつくっていくことが、人の意識と行動を変えるエネルギーとなるでしょう。

1 研修での「学習」と、現場での「実践」を繰り返す教育手法を「アクション・ラーニング」と言う
2 脳科学の分野でも、同じ行動を繰り返し続けることで、習慣化しやすくなることが実証されている


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的場正晃 (まとば・まさあき)
PHP研究所人材開発企画部部長
1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。

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