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どうすれば人は変わるのか

どうすれば人は変わるのか

(2013年1月15日更新)

 
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意識変革を目的とした研修を数多く手掛けてきて改めて感じることは、人は変わることを好まないということです。なぜ、変わることを好まないかと言えば、変わることには痛みが伴うからです。

 

その痛みを覚悟してでも変わろうと行動させるには「変わることの必要性」を感じさせなければなりませんが、それは難しいことではありません。以下の簡単な二つの問いかけを投げかければいいのです。

 

「あなたはどうなりたいのか?」(理想の状態、あるべき状態)

「それに対して現状はどうなっているのか?」(現実の状態)

 

この二つの問いかけによって、理想と現実との間のギャップの存在を認識したとき、人は変化への第一歩を踏み出すことができます。つまり、現状に対して漠然とした不安・不満を抱いている段階から、ギャップを埋めるために何をしていくかを考える段階へとステップアップすることによって「行動を起こせば理想の状態に近づける」という気づきと勇気を得ることができるのです。そこから、その人の変化が始まるのです。

 

ここで事例をご紹介しましょう。大手電機メーカーの下請け会社(従業員数40名)の中堅社員Aさんは、日頃から素行が悪く、会社も上司もその対応に苦慮していました。ところが、社内研修会への参加を契機にAさんの態度がガラリと変わり、今では製造部門の班長として立派に仕事をするまでになりました。研修会で「二つの問いかけ」に直面させられて、それまで向き合うことのなかった仕事や人生の意味を悟り、それに対する自己の現状を省みたとき、自分を変える必要性を強く感じたのです。

 

この事例が示しているように、「変わることの必要性」を感じられれば、人は変わることができるのです。当たり前とも言える原則ですが、案外軽視されているように思われます。変わることの必要性を感じさせないまま、OJTや集合研修を実施していないだろうか。改めて、自社の現状を点検してみてはいかがでしょうか。

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長  。


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