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「ゆとり世代」をどう育てるか

「ゆとり世代」をどう育てるか

(2013年2月 1日更新)

 
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「ゆとり世代」の若手社員の扱いに手を焼いている方も多いのではないでしょうか。「ゆとり世代」とは、学習指導要領による、ゆとり教育を受けた世代を総括した呼び方であり、1987年生まれを中心とした20代前半の若者たちのことを指します。

 

彼ら、彼女たちの特徴には「のんびりしている」「素直」といった長所もありますが、「受け身」「コミュニケーション能力が未熟」「他責の考え方」「精神的にもろい」「社会常識ができていない」などの短所も指摘されており、これらが業務遂行面でも、組織の中での集団行動面でも数々の問題を引き起こす要因となっているのです。すべての若者がそうだと言うつもりはありませんが、育ってきた環境や受けてきた教育の影響で、上記のような特徴をもった人が若者の中に増えていることはひとつの傾向としておさえておくべきでしょう。

 

では、こういったゆとり世代をどうやって育てていけばいいのでしょうか。結論から言うならば、以下の3つのポイントをおさえる必要があります。

 

1.仕事の「意味」や、やりがい・面白みを伝える
 

自分たちの仕事が社会にどうお役に立っているのか、あるいはその仕事に取り組むことで自分たちが何を得られるのか、どこにやりがい・面白みがあるのか。こういったことに関して、職場の上司や先輩が自身のことばで伝えていくことが重要です。自分の働きが誰かのお役に立っているという感覚がモチベーションの源泉になるのです

 

2.愛情に裏打ちされた厳しい教育を
 

これまでの人生で苦労をしていないことが精神的なもろさにつながっています。したがって、集合研修にしても現場のOJTにしても厳しさを前面に出し、修羅場をくぐる経験をさせる必要があります。ただし、デリケートな彼らの心が折れないように、こまかいフィードバックや承認を通じて、「このつらさを一緒に乗り越えよう」というメッセージを送り続けることが大切です

 

3.時間と根気がかかることを意識する
 

ゆとり世代の若者たちが、現在の思考・行動パターンを身につけるまで20年以上の歳月がかかっているのです。その彼らを変えよう、一人前にしようと思うならば、やはりそれ相応の時間はかかるもの。半年や一年で何とかしようと思ってもそれは無理があります。「あまり焦らずじっくり向き合っていこう」くらいの肩の力を抜くことも大切でしょう

 

 

今回ご紹介したゆとり世代の育成だけではなく、外国人の採用・育成、非正規社員のモチベーション管理など、企業の人材育成はますます複雑化・高度化していくでしょう。「ほんとうの人材育成力」がこれからの企業の競争力を左右すると言っても過言ではないのです。

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長  。


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