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創造力の開発方法

創造力の開発方法

(2013年10月 1日更新)

 
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私たち日本人は、目指すゴールとそこに至るプロセスが明確なとき、強みを発揮しやすくなります。明確な「答え」が存在していて、その答えのもとでいかにして(=how)成果を上げるかを考え、行動することが、日本人の強みとも言えます。
 

 

しかし、時代が変わり、世界レベルでの変革期に入った今、明確な答えが存在する場面は少なくなり、日本人の強みを発揮しにくくなりました。こうした答えのない状況で求められるのは、「問題の核心は何なのか?」「今、何をすべきなのか?」といった、自分なりの「何」(=what)を導き出す力、すなわち創造力なのです。

 

では、どうすれば創造力を養い高めることができるのでしょうか。そのヒントを、「自修自得」ということばに求めることができます。すなわち、自分の頭で考え抜き⇒時には世間の常識を疑ったり、過去の成功体験や手放し(学習棄却)⇒仮説を立て⇒実践して⇒結果を振り返り⇒自論を形成する⇒……、というサイクルを自分で回すことです。

 

創造力とは、言い換えれば「無から有を生み出す力」のことです。この力を高めるためには、自分で自分の能力開発をするという能動的な営みがどうしても必要になってくるのです。

 

松下幸之助は、自修自得の重要性について以下のように述べています。


「生きた経営なり仕事というものは教えるに教えられない、習うに習えない、ただみずから創意工夫をこらしてはじめて会得できるものである。その自得するという心がまえなしに、教わった通り、本で読んだ通りにやったとしても、一応のことはできるかもしれないが、本当のプロにはなれないと思う。自得していこうという前提にたって、はじめてもろもろの知識も生かされ、人の教えも役に立つわけである」(『その心意気やよし』PHP研究所)


次代の経営を担う、若い人たちを創造力あふれる人材に育てるためには、懇切丁寧に教えすぎないことが大事です。時には、(形の上では)突き放し、「自分で考えてごらん」「常識を鵜呑みにしたらいけないよ」「とにかく、やってみなさい」「やった結果はどうだった?」「その経験から何を学んだ?」「自分のことばで表現したらどうなる?」といった問いかけ・要求をすることが重要です。

 

上司も部下も、お互いに自修自得を心がけ実践するところから、創造性豊かな人材が輩出されるのです。

 

 


 

的場正晃 まとばまさあき

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長


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