課長職にマネジメントの革新を!
RSS

語彙の多さがやる気を引き出す

語彙の多さがやる気を引き出す

(2011年1月14日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

「やる気」は、組織目標を達成する上で最も重要な要素です。職場がやる気に満ちた雰囲気になっているか否かは、仕事の生産性や顧客対応の良し悪しに大きな影響を与えます。そうであるならば、部下のやる気を引き出すことは、リーダーの果たすべき職務の中でも最優先して取り組むべきものと言えるでしょう。 

では部下のやる気を引き出すためには何をすればいいのでしょうか。いろいろな要素が考えられますが、最も重要であるのは「部下の心に火をつけることば」をかけ続けることではないでしょうか。ビジネスであれスポーツであれ、あらゆる組織で人のやる気をうまく引き出しているリーダーは、例外なくことばを巧みに使いこなす術に長けています。

 

組織を構成する人々は、育った環境や持って生まれた個性が異なっている以上、一人ひとりことばに対する受け止め方・感じ方が違うのは当然です。例えば、部下のAさんは「気合を入れていこう!」ということばをかけられると燃えるけれども、Bさんは、「ありがとう」ということばをかけられるとその気になる…、というように、それぞれモチベーションを高めるアプローチの仕方は違うのです。すぐれたリーダーはそのことを充分に認識し、一人ひとりにかけることばを変えているのです。

 

また、その気にさせることばであったとしても、毎日繰り返し聞かされていると、聞く側はだんだん慣れが出てきてことばの力が低下するものです。先ほどの例でいえば、Aさんに毎日「気合だ!」ということばを単調に繰り返すのではなく、「気合だ!」以外にもAさんがやる気を高められるようなことばを上司が見つけておいて、うまく使い分けて、変化をつけることが効果的なモチベーションアップのためには大切になるのです。もちろんそのためには、日ごろから部下をよく観察し、何がこの人にとって効果的なことばになるかを判断しておくことが必要になることは言うまでもありません。

 

このように、リーダーはたくさんの語彙を持っていないと多様な部下のキャラクターに合わせた動機付けができなくなりますし、変化をつけた効果的な動機付けもできなくなってしまうのです。「マネジメントの武器はことばしかない」と断言する経営者もいます。やる気を引き出すことが難しい経営環境にあるからこそ、人を預かるリーダーは相手の心に響くようなことば(=言霊(ことだま))を豊富に持つことが大切になってくるのではないでしょうか。 

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。

現在は㈱PHP研究所 教育出版局 研修企画部部長。

経済産業大臣認定 中小企業診断士  


メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ