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承認が人をつくる

承認が人をつくる

(2014年6月 2日更新)

 
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松下幸之助は、チャレンジングな目標を与えた際には必ず「君ならできる!」と承認しました。社員教育における承認の重要性について、PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。
 
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内閣府が世界7カ国の若者を対象に実施した意識調査(※1)によると、日本の若者は自己評価が低く、将来に対して悲観的な見方をしている人が多いという傾向が明らかになりました。次代の日本を支える若者たちが自信をもてずにいることは、残念なことです。
 
そもそも自己評価は、他人の基準で自分がどう見られているかに大きく左右されると言われています。従って、他者からの肯定的な評価、すなわち承認を受ける機会が増えれば、自己評価を上げることができるのです。そして、自己評価が上がって自信をもてるようになれば、挑戦意欲が高まって、高い目標に向かって自らアクションを起こすようになります。
 
弊社創設者・松下幸之助は、承認によって人を育てることが上手な経営者でした。幸之助は、部下に対してチャレンジングな目標を与えた際には必ず「君ならできる!」と承認しました。承認された相手は、自信とやる気が高まり、目標達成に向かって全力を傾けると同時にそのプロセスで能力的にも人間的にも成長していきました。
 
幸之助は、「ものをつくる前に人をつくる」と常々語っていましたが、その人づくりの要諦とは、承認することであったと言えます。幸之助の時代と現代とは大きく状況が異なりますが、承認の重要性は一層増しているのではないでしょうか。
 
ただし、やみくもに承認すればいいというわけではなく、相手に応じて承認の仕方を変える必要があります。同志社大学の太田肇教授は、パフォーマンスの高い人には、能力、業績、貢献度をそのまま承認すればいいが、パフォーマンスの低い人には、パフォーマンスを上げるための支援と承認をセットで行うことが重要であると指摘しています。
 
前述のように、自信をもてない若者が増えているからこそ、企業内教育(Off-JT、OJT)においても承認を重視すると同時に、承認上手なリーダーを育てることが求められているのです。
 
 
※1
2013年11月~12月に、日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンで実施
したインターネット調査
 
 

 
 
的場正晃 (まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長

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