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内定式は、いかにあるべきか

内定式は、いかにあるべきか

(2014年8月14日更新)

 
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会社からのメッセージ性が感じられる内定式は、内定辞退の防止、入社後の定着率の向上など、人を活かし育てる循環をつくる最初のきっかけになります。内定式のポイントについて、PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。
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10月の内定式の実施に向けて、その準備に取り掛かっている採用・教育部門のご担当者様は多いのではないでしょうか。せっかく、時間と労力とコストをかけて内定者を集める以上、効果的な内定式を実施したいものです。
 
各種の調査データを見ると、「内定式でどんなことを行っているか」という質問に対して、「内定者懇親会」「経営幹部の講話」「先輩社員との交流」「内定者研修」と回答している企業が多いことがわかります。
 
特に目新しいものはなく、いずれもオーソドックスな内容ばかりです。新入社員が抱える二大不安が「人に対する不安」(上司、先輩、同期とうまくやっていけるかな?)と「仕事に対する不安」(仕事で成果を出せるかな?)であることを鑑みると、内定式において上記のような取り組みが多いということは納得ができます。
 
内定式の内容が、斬新なものではなくオーソドックスなものであったとしても、実施する上で留意したい3つのポイントがあります。
 
(1)あらためて、会社をよく知る機会に
その会社を十分理解した上で、入社試験を受け内定も獲得したはずという前提は必ずしも正しいとは限りません。案外、ホームページ(HP)上の情報だけでその会社を理解したつもりになっていることが多いものです。したがって、経営幹部講話や先輩社員との交流によって、会社の実情を正しく伝えることが大切です。ある会社では、次年度の採用に向けてのHPの一部の作成を内定者にさせることで、内定辞退が減ったという事例があります。一方的に情報を伝えるだけでなく、自分たちで会社の魅力などを考える機会を提供することも有効でしょう。
 
(2)お互いをよく知る機会に
上記の「人に対する不安」は、相手を知ることによって大半が解消されます。内定式においては、下記のようなエクササイズを実施することで楽しみながら相互理解が進みます。
 
◎「共通点探し」
二人ペアになってお互いの共通点を探す。見つかったらペアを解消し、新しい人とペアを組んで共通点を探す。限られた時間で何人と共通点を発見できるか
 
◎「じゃんけんゲーム」
二人ペアになってじゃんけんをする。勝ったら相手からサイン(署名)をもらう。3人からサインをもらったらあがり。
 
ついつい会社側からの情報提供の時間が長くなりがちですが、お互いを知るための時間も確保することが重要です。
 
(3)内定式後のフォローも考える
内定式~入社までの半年間のあり方も前もって考えておく必要があるでしょう。この時期は学生の本分を果たす時期でもありますので、過度な課題を与えることは好ましくありません。しかし、社会人になる前に、会社は何のためにあるのか、なぜ働くのか、といった根本的な問いに向き合うことは大事なことです。仕事や人生について考えさせるような書籍や通信教育を選定し、内定式の終了時に渡すことをお薦めいたします。
 
内定式の企画をする際、どんな内容を盛り込むかを考える前に、まず内定者にどうなってもらいたいのかを明確にすることが第一ステップです。会社からのメッセージ性が感じられる内定式を企画・実施することは、内定辞退の防止、入社後の定着率の向上など、人を活かし育てる循環をつくる最初のきっかけとなるでしょう。内定式のあり方について、社内で十分な議論を尽くしていただきたいものです。
 
 
 
内定者フォロー研修・通信教育
 
PHP研究所の内定者フォロー通信教育コースは、ケーススタディで「自分ならどうするか」「どう行動すべきか」を疑似体験しながら実践的に学べる構成になっています。
また、新入社員に必須のビジネスマナーや、敬語や言葉づかい、指示命令の受け方、報連相など、仕事の基本もていねいに解説していますので、入社への不安を自信に変えることができます。ぜひご検討ください。

的場正晃 (まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長

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