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変革リーダーはいかにして生まれるか

変革リーダーはいかにして生まれるか

(2014年9月17日更新)

 
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変革リーダーはどうすれば育成できるのでしょうか。PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。

 

*  *  *

以前、弊社主催セミナーに国会議員のY氏をお招きし、「変革リーダーの条件」と題して、講演を賜る機会がありました。Y氏は、松下政経塾出身で地方議会議員や首長を経て、現在は国会議員として活動を展開しています。政治家としての立ち位置が変化しても一貫してよりよい社会の実現に向けた活動に身を投じ、数々の変革をリードしてきたY氏の拠りどころとなる考え方は、「スピード重視」「大きな目標の設定」「『世のため、人のため』を目的とした意思決定」「ユーモアを交えた人心掌握」の4点であったそうです。あらゆる分野で変革が叫ばれている今、Y氏のような変革リーダーの輩出は喫緊の社会的要請であるとも言えるでしょう。

 

では、変革リーダーはどうすれば育成できるのでしょうか。この問いに対する答えのヒントを得るきっかけになりうるのが、変革リーダーの足跡を辿ることです。Y氏の場合、自身の人生を振り返ってみると最も大きな影響を受けたのが、松下政経塾での体験であったと述べています。大きな志を抱いて政経塾の門をたたき、そこで松下幸之助から直接受けた薫陶や、一緒に過ごした思い出などが、今の自身の信念を確立する基盤となったと言うのです。

 

一橋大学大学院の野中(のなか)(いく)次郎(じろう)名誉教授は、「一流のリーダーとの多様な接点が、一流の人材を育てる」と主張しています。松下幸之助との接点を通して、Y氏が変革リーダーへと成長していった事実はまさに、この主張の正しさを裏付けるものです。そして、野中名誉教授の主張にある「多様な接点」とは、直接対話や共体験だけではなく、映像記録などの媒体を通した接点でもいいというのです。

 

こうした観点から、企業における人材育成のあり方を具体的に考えてみると、社内の変革リーダーと自他共に認められる人材を塾長にした「○○塾」のような場をつくり、次世代リーダー候補を参画させることや、変革リーダーの映像を記録し教育ツールとして活用するなどの取り組みが効果的であることがわかります。

 

時代の変化や、組織の拡充に伴い、一流の人材との接点というものはどんどん失われてしまいます。組織の中に変革のDNAを継承し、真のリーダーを輩出し続けるために、わが社で今何をなすべきか? この命題に対する解を出すことが、多くの日本企業に求められているように思われます。

 

 


 
 
的場正晃 (まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長
 
 
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