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リーダーシップを育む―能力的要素と人間的要素

リーダーシップを育む―能力的要素と人間的要素

(2015年6月19日更新)

 
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リーダーシップを発揮できる人材を育成するには? PHP研究所研修事業部長・的場正晃のコラムです。
 
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どんなに優秀な人を集めて組織をつくったとしても、そこにリーダーシップがなければ、成果をあげることはできません。リーダーシップとは、人の自主性ややる気を引出し、組織を動かす原動力になるものです。従って、リーダーシップを発揮できる人材を育成し、組織の要所要所に配置することは、事業を存続させる上で、極めて重要な経営課題の一つと言えるのです。
 
そもそもリーダーシップを構成する要素は何なのでしょうか。結論から言うなら、リーダーシップは、「能力的要素」と「人間的要素」の二つから構成されるものです。能力的要素とは、仕事をする上で必要とされる知識や技能のことで、そういう要素が秀でている人を称して、世間一般的に「できる人」と表現します。一方の人間的要素とは、志や他者への思いやり・配慮など、人間関係に影響を及ぼす要素のことで、この点に優れる人は「できた人」と認識されます。リーダーシップを発揮するためには、この両面を兼ね備えていること、すなわち「できる、できた人」であることが必須条件なのです。
 
能力的要素と人間的要素の両方を兼ね備えると言っても、難しいのは後者の人間的要素を高めることではないでしょうか。人間の内面に焦点を当てたリーダーシップ研究で有名な経営学者のピーター・センゲは、「内省」「学習」「奉仕の精神」が人間性向上に影響を与えると主張しました。筆者は、それらに「感性」を加えた4つを、人間的要素を高める四カ条として提唱したいと思います。
 
1.内省:就寝前に、その日の自分のあり方を振り返って、明日への教訓をひき出す
2.学習:どんなジャンルでもいいから、常に新しい知見を自分にインストールし続ける
3.奉仕の精神:世のため、人のために貢献しようと意識して仕事に取り組む
4.感性:オンとオフのバランスを取って、心に栄養を与える
 
こうした取り組みの継続が、その人の内面を豊かにし、人間的要素が強化されるのです。
 
日々の仕事を通じて能力的要素を高めると同時に、人間的要素を高める取り組みを地道に実践し続けることで、徐々にリーダーシップが育まれます。継続は力なり。決してあせることなく、しかしやるべきことを愚直にやり続けること。これこそが、リーダーシップ開発の成功法則なのです。
 

 
的場正晃(まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長。
 

 

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