課長職にマネジメントの革新を!
RSS

研修効果を高めるポイント

研修効果を高めるポイント

(2015年10月30日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check
研修効果を高めるためには、受講前、受講時、受講後の各フェーズにおいて押さえておくべきポイントがあります。PHP研究所研修企画部長・的場正晃のコラムです。

 

*  *  *

 

大企業を中心にした業績の回復を背景に、企業の人材育成投資が再び活発になってきました。最近の傾向として、費用対効果の観点から教育研修に対する効果が厳しく問われるようになり、それを受けてさまざまな研修効果測定技法が開発されました。
 
最も有名な測定技法である『カークパトリックモデル』では、4段階のレベルで効果測定を行いますが、中でも「レベル3」と「レベル4」では、受講者の追跡調査や多面評価、目標達成度の測定などを通じて、研修受講者の行動変容度や、その結果としての業績貢献度などを明らかにすることを目的としています。
 
そもそも研修効果とは、研修の受講者の意識変容と行動変容が実現するような結果が導き出されることを意味しています。従って、本当に研修効果があったかどうかは、受講直後のアンケートだけではなく、受講後の職場におけるものの見方・考え方、行動の状況を測定して判断するしかないのでしょう。その前提に立って研修効果を高めるためには、受講前、受講時、受講後の各フェーズにおいて押さえておくべきポイントがあります。
 
 
 
 
【受講前】
1.研修の目的を受講者に正確に伝え、受講する意義を理解させる
2.自身の現状や課題に向き合い、学ぶ必要性を感じさせる
 
*このポイントを押さえるためには、事前課題を出して自分と内省させたり、上司との面談を通じて自己の課題に気づかせるなどの働きかけが重要となります。
 
 
【受講時】
1.研修での学びと、職場での現実の課題とを関連付けて考えさせる
2.研修後の実践課題を設定させる
 
*研修での学びをいかにして日常の業務に活かしていくかを考え、具体的にどういう行動を取るか、考える時間を多くとることが、職場に帰ってからの行動変容につながりやすくなるのです。
 
 
【受講後】
1.定期的なリマインドを通じて記憶の忘却に歯止めをかける
2.他者からのフィードバックや問いかけによって、行動変容を支援する
 
*学んだ知識や情報を忘れることに歯止めをかけると共に、行動変容を促す雰囲気を上司が意図的に醸成していくことがカギとなります。
 
 
 
以上、研修効果を高めるポイントをご紹介しましたが、貴重な時間とお金を投入して実施される研修が実効性を上げるためには、人事教育部門だけの取り組みでは限界があることは明白です。いかにして、現場、特に受講者の上司を巻き込むことができるかが、成功の要諦と言えるでしょう。
 

 
的場正晃(まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所 直販普及本部研修企画部部長。

メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ