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フィードバックの重要性

フィードバックの重要性

(2011年4月 8日更新)

 
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震災後の混乱が続く中、新年度を迎え、フレッシュな新入社員ががんばっている姿を見て、元気づけられた方も少なくないのではないでしょうか。次代を担う大切な『人財』が、いつまでも希望と夢を持ち続け、日々の仕事を通して成長していけるかどうかは、現場の上司・先輩の指導のあり方に大きく左右されます。 

 

新入社員の一年間は、ビジネスパーソンとしての基礎をしっかり築きあげる時期であり、とにかく行動させて、その結果から多くの体験や学び、気づきを引き出すことが重要になります。そのために上司や先輩がサポートすべきことは、新人が取った行動に対して的確なフィードバックを返すことです。

 

「今日のクレームへの対応の仕方には君の誠実さがよく出ていたね」「一社でも多く訪問しようと努力している姿勢は、営業マンに最も大切なものだよ」、あるいは「会議でのプレゼンテーション、説得力があったね。一点だけアドバイスをするとすれば、結論を最初にもってきたほうがさらにいい発表になると思うよ」等々、良かった点も改めるべき点も、すべてフィードバックを返していくことで、活きたOJTが行われるようになるのです。

 

フィードバックをする際に、大切なことは、具体的かつ的確に、即時行なうということです。抽象的に「良かった」「悪かった」というのではなく、どういう点が良かったのか、悪かったのかを具体的に言うこと、また1週間も2週間も前のことを言うのではなく、気づいたときにすぐフィードバックを返すことが大切なのです。

 

そのためには、上司や先輩は常に、新人の行動を観察し、フィードバックポイントを明確にしておかなければいけないことは言うまでもありません。こうした「フィードバック力」は新人指導の立場にある方のみならず、すべてのリーダーが持っておくべきマネジメント上のコンピテンシーの一つと言えるでしょう。

 

また、上司が部下に対してフィードバックを行なうだけでなく、同僚どうし、あるいは部下から上司に対してフィードバックが自由に行なわれる職場は、活気にあふれ新しい知恵や発想が生み出されやすいと言われています。

 

実際に、創業時のホンダやリクルートなどには、そうした風土が根付いており、それが会社発展の源になったと多くの人が指摘しています。

 

新入社員を迎えたこの時期、彼らに対するフィードバックを意識することはもちろんですが、同時に、上司や先輩である我々自身も、部下や後輩、同僚など、自分以外のすべての人たちからのフィードバックを快く受け入れることができるような、大きな度量を持ちたいものです。そのことが、上司・部下が「共に育つ」環境が生まれ、事業の持続的な発展をもたらすことになるのではないでしょうか。 

 


 

的場正晃 まとばまさあき

 

神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。

現在は㈱PHP研究所 教育出版局 研修企画部部長。

経済産業大臣認定 中小企業診断士    

  


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