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迷ったら正攻法で立ち向かおう【朝礼・研修のスピーチ】

(2015年4月17日更新)
1996年11月9日、アメリカのラスベガスにあるボクシング会場は、一瞬凍りついたような静けさに包まれました。WBA世界ボクシング協会ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソンが、挑戦者のイベンダー・ホリフィールドの左フックを顎に浴びて、腰から崩れ落ちたのです。
ホリフイールドは元チャンピオンとはいえ、ピークを超えた三十四歳のボクサー。一万六千人の観衆のほとんどがタイソンの勝利を確信していたのです。
世界中のボクシングファンが驚いた、このホリフィールドの勝利を「奇跡」とか「フロック(まぐれ当たり)」と言う人もいました。しかし、ホリフィールドの勝利は決して偶然の産物ではなかったのです。
それまでタイソンに敗れた多くのボクサーは、強烈なパンチを恐れ、「逃げて逃げて、チャンスがくればカウンターパンチを狙う」という戦法をとりました。ところが、誰もが、カウンターパンチを繰り出す前に、逆にタイソンのパンチを食らってしまっていたのです。
ホリフィールドは違いました。「後ろへ下がったらやられる」と自分に言い聞かせ、逃げることなく前に出たのです。タイソンにとって、初めての経験です。正攻法に戸惑いを隠せなかったのです。
迷ったときは正攻法。困難な状況に出会ったときこそ、真正面からぶつかっていったほうが活路は見えてくるのです。
出典:CD『元気が出る朝礼120話』(PHP研究所・刊)
執筆:三浦竜
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