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ミドルエイジのキャリアアップに向けた自己革新【コラム】~江口肇

2014年8月 7日更新

ミドルエイジのキャリアアップに向けた自己革新【コラム】~江口肇

先日、企業様向けの研修を担当させていただきました。対象はミドルエイジ(45歳)の皆さん。テーマは「自らのキャリアの振り返りと今後のキャリアアップに向けた自己革新」です。
 
「キャリアを最高に活かすため、今、あなたは何をしますか?」。
研修内容は、個人のビジネスキャリアを考えることから始まります。新しいビジネスモデル革新ツールを活用することで、徹底的に自分自身と向き合うとともに、受講生全員でキャリアを考え、共有します。カリキュラム全体の8割が“考える”“まとめる(書く)”“話し合う”という、受講生にとってはハードな1日です。
 
研修の目的は(1)積上げてきたキャリアを自己承認すること、(2)今後のキャリアゴールを明確にすること、(3)自己革新の実践を決意することの導きです。その気付きを、職場実践においてこれまで培ってきた「知見」「経験」等を基により確かなものにし、“周囲の人々にプラスの影響を与え、動かす力”として「影響の輪」を広げることを目指します。
 
研修冒頭でこんなワークをしました。
「今、会社は自分たちに何を期待しているのでしょう?」。
グループ毎に話し合い、まとめ、発表し、「チームをまとめる」「率先垂範」「リーダーシップ」「他者への影響」「経営視点の提案」「人材育成」「新たな変化」等、多くの気付きが出ました。
 
そんななか、受講生Aさんから「変化が理解できません。今の仕事では考えられないし、変化しようとも思いません」との発言がありました。Aさんは、仕事でのモチベーションが下がっているようでした。
 
その後、Aさんには参画意識を高める働きかけをしながら進めました。グループを替え、ペアを替え、ワークをするなかで、徐々に他の受講生から刺激を受けている様子がうかがえました。
 
最後に、全員から研修を通じて感じたことを発表してもらいました。皆さんから多くの気付きやキャリアゴールに向けての決意が述べられ、最後にAさんから「1日やってみて、変化してみようかなと思いました」と、短いですが大きな可能性に繋がる一言がありました。同じ目的を持って1日時間を共有した全員の「影響の輪」が広がった瞬間を感じました。
 
「研修とは、受講して気付いて終わるものではなく、そこからがスタートです」といつも伝えています。自ら実践してこそ最高のキャリアゴールが見えて来るのです。
そして更に重要なのは、会社全体が「影響の輪」を広げる環境にあることだと思います。
 
 
 
 
江口 肇(えぐち・はじめ)
キヤノン販売株式会社(現キヤノンマーケティングジャパン株式会社)にてシステムエンジニアとして中小企業向け基幹システム導入及びドキュメントシステム導入に携わった後、人材開発本部にて18,000名のグループ社員及びビジネスパートナー企業を対象に、現場に根付いた人材育成に携わり、“人と組織の成長・発展”を支援した。2013年、定年退職を機にさらなる人材育成の価値提供を目指し独立。現在、PHPゼミナール講師、BMC&C(ビジネスマインドコーチング&コンサルティング)代表
 
 
 
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