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感化を与えられる存在に

2015年5月19日更新

感化を与えられる存在に

この春3日間の「新入社員コース」を担当し、改めて「人に感化を与えること」について考えさせられました。

振り返りでの発表やアンケートの結果から、受講生の心を惹きつけた、つまり感化を与えた二人の言葉がありました。

一人目はもちろん松下幸之助です。

「ビジネスマンの一番大事な責任は、皆に愛されること。あの人がやってはるのやったらいいな、物でも買うたげようと、こうならなあかんですよ」

この言葉によって受講生の多くが「愛される社会人になる!」という目標を掲げました。

二人目は喉頭がんのため声帯を摘出した つんく♂です。「できること」「やるべきこと」「やりたいこと」に関連する事例として、近畿大学の入学式でスクリーンに映し出された祝辞を紹介しました。

「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。こんな私だからできること。こんな私にしかできないこと。そんなことをこれから考えながら生きていこうと思います」

この言葉も、社会人1年目の彼らの心を揺さぶりました。

この2つの言葉は、これからビジネスパーソンとして「どのように生きたらよいのか?」というあり方や方向性を示すものとして、今後ずっと彼らの心の中に生き続けることでしょう。

「新入社員研修コース」における講師の役割としては、社会人としての必要な「心構え」「知識・スキル」「ビジネスマナー」等を単に教えるだけではなく、それらを「できる」状態にまでサポートすることにあります。その場合講師自身が「教えていることとその振る舞いが一致している良きモデル」となっていることが理想の姿であり、そうでなければ十分な影響力を発揮することは難しくなります。さらに講師は新しく社会人となった彼らに、今後の「生き方」を示す何らかの感化を与えることができるか、が問われてくるように思います。

前出の松下幸之助の言葉には続きがあります。「そうなるためには奉仕の精神が一番大切で、愛されるような仕事をすることである」と。相手の最善を願って相手に尽くそうという精神が感化力の源泉であることを教えられます。また松下の「あの人が......」という言葉は感化力のバロメーターであるともいえます。それでは実際に自分は彼らに感化を与えることができたのであろうか? 研修後のフィードバックやアンケートからは、それに近い言葉を見つけることもできましたが、同時に改善すべき点も少なからず見つかり、良き「自己観照」の機会にもなりました。

"人と向き合い"仕事を進めるビジネスパーソンには、今後さらに「人格的な感化力」というリーダーシップが求められてくることでしょう。お互いに「あの人が......」とか「あの人のように......」というフレーズで評価される存在として成長していきたいものです。

広崎仁一(ひろさき・ひとかず)
1975年、日本オリベッティ株式会社に入社。オフィス・コンピューターのシステム営業に従事する。1982年、現・東芝ソリューション販売株式会社に入社。営業推進部スタッフとして営業社員教育を実施する。その後、人材開発室長、人事グループ長を歴任。人事採用、社員教育、キャリア開発、目標管理制度の構築等に従事する。2004年、ヒューサーブを起業。研修講師として、リーダーシップ研修、マネジメント研修、コーチング研修、変革推進研修、企業理念浸透研修等を実施する。また、NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会の理事を務める。

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