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目標の立て方3原則~達成基準を明確にするには?

目標の立て方3原則~達成基準を明確にするには?

(2019年5月30日更新)

 
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成長し続ける人は目標の立て方に明確な基準をもっています。誰が見ても、達成・未達成が判断できる基準で目標を設定するための3原則とは?

 

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成長し続ける人には、共通した特徴があります。前回の記事(組織の中で成長し続ける人が歩んでいる「成長のスパイラル」)では、下記の【成長し続ける人の3つの特徴】の1について話しました。今回は「2.目標の3原則を知っている」について解説します。

 

【成長し続ける人の3つの特徴】

1.成長のスパイラルを歩んでいる

2.目標の3原則を知っている

3.自分なりの目的・動機を持っている

 

目標をどう定義するか

成長し続ける人は、目標達成が得意です。目標達成が得意な人とそうではない人を観察していると様々な違いが見えてきます。では、成長し続ける人は、なぜ目標達成が得意なのでしょうか。いえ、それ以前に、そもそも成長し続ける人は「目標」というものをどのように捉え、定義しているのでしょうか。

実は目標達成が得意な人は、「目標」という言葉に対して明確な定義を持っています。たとえば目標の定義と言えば「達成すべき事柄」とか「自分を成長させてくれるもの」とか「目に見える形になっている指標」といったような意味合いで捉えている人が多いのではないでしょうか。

それらの定義は、それはそれで間違ってはいないのですが、目標達成が得意な人は、目標という言葉そのものにもっと明確な定義を持っているのです。では、その明確な定義とはいったい何でしょうか。

それは【目標の3原則】と呼ばれるものです。

 

【目標の3原則】

1.「いつまでに」達成するのか

2.「何を」達成するのか

3.「どれくらい(または、どこまで)」達成するのか

 

目標達成が得意な人は上記の3項目が明確で、それにより「誰が見ても、達成・未達成が判断できる」ようになっているのです。達成未達成の基準が、自分だけでなく「誰が見ても」明確である、というところが大きなポイントです。

 

なぜ目標の3原則が大切なのか

目標達成が得意な人が、なぜこの目標の3原則を大切にしているのかというと、この3原則が目標設定や目標達成の根幹部分になっているからです。

つまり、この3原則をしっかりと明確にできていなければ、一見すると目標らしきものは設定できても、達成・未達成を明確に測ることが出来るような、本物の目標にならないのです。

たとえば、目標の3原則の『1.「いつまでに」達成するのか』ですが、これは本当に多くの人が目標設定をするうえで見逃している視点です。小さなことで言うと、会議や打ち合わせなどの場で、今後に向けて新しい資料を作成することになったとします。目標達成が苦手な人は、「いつが納期なのか」が不明確なまま、資料作成に入ってしまいます。

また、納期が不明確なのに、明確になったような気でいる人もいます。たとえば「納期は次の打ち合わせまで」と確認をとったが、肝心の「次の打ち合わせの日程」が未確定のまま、といったケースです。その他にも、「●月▲日頃までに……」とったケースもあります。それらは、目標達成が苦手な人がよくやってしまう失敗パターンです。

 

納期設定に曖昧さを残さない

目標達成が得意な人はそのような曖昧さは残しません。誰が見ても、同じように判断できる基準で納期設定を行います。この「誰が見ても、同じように評価や判断ができる基準」、これが明確であるということが目標にはとても大切です。たとえば、目標達成が得意な人は「資料は、●月▲日の14時までに作成しておきます」といった具合に、曖昧さを残しません。

さらには、納期設定を相談する場合に上司に一言「遅くとも、いつまでに資料を仕上げたらいいでしょうか?」と、納期のデッドラインを明確にしておいてから、「それならば、遅くとも●月◆日までに。早ければ●月■日には仕上げられるように努めます」と、納期に「早め」「通常」「遅め」の3段階設定まで行います。

上記のたとえに限らず、目標達成が得意な人は、目標の達成期日が誰の目から見ても明らかになるよう、かなり意識的に目標設定を行っているのです。

 

何を、どれくらい(どこまで)達成するのか

目標の3原則の1番にある「いつまでに」という項目と違い、「何を」「どれくらい(または、どこまで)」という項目は、目標達成が苦手な人でも、意識している項目です。しかし、ここでも「誰が見ても、同じように評価や判断ができる基準」で、「何を」「どれくらい(または、どこまで)」達成するのかを設定できている人は、あまり多くありません。

たとえば、以前ある美容室のスタッフが目標設定用紙に次のような目標を書き込みました。

 

「4月1日~6月30日の期間(いつまで)、営業終了後の技術練習を(何を)、一生懸命頑張る(どれくらい)」

 

ここまで読み進めてこられた皆さんであれば、上記の何に問題があるのか、もうハッキリと理解できたのではないでしょうか。

上記の「いつまでに」はいいとして、「何を」はやや曖昧さが残ります。できればカットの技術なのか、パーマの技術なのか、さらに言えばカットやパーマの具体的にどのような内容の技術練習なのかを具体的に書き出せれば、誰の目から見ても明確です。

しかし、上記の目標設定で一番の問題は「どれくらい」の部分です。一生懸命頑張る、では他人どころか自分でも明確な評価・判断の基準が持てません。

 

美容室での目標設定の事例

この目標設定を行ったスタッフに対して、筆者もアドバイスを行いましたが、彼も「せっかく自分で考えたから、今回はこのままやってみたい!」ということだったので、「彼の将来の成長を考えれば、この経験もよい学びとなるであろう」と判断し、そのままの目標設定で3カ月間やってみることにしました。

結果、3カ月後の振り返りでは、目標の達成未達成が不明確なままでした。判断ができなかったからです。目標達成の振り返りミーティングでは、「自分を甘やかしたら、達成とも取れなくない」「しかし、達成扱いにしても達成感は得られない」「でも、未達成という気持でもない」「そもそも他のスタッフから見ると、彼は頑張ってはいたが目標達成か未達成かを他者視点で判断できない」「曖昧さを残すことが、こんなにもモヤモヤする結果に繋がるとは考えてもいなかった」といった意見が出てきました。

それ以降、その美容室では目標設定には目標の3原則の徹底がなされるようになりました。

 

目標達成の勘どころを得るために

目標達成が得意な人には「目標達成に対するモチベーションが高い」「自分の実力をしっかりと把握できていて、『あと一歩頑張れば何とか達成できる!』という、絶妙な目標設定ができる」という特徴があります。

一方の目標達成が苦手な人には、「目標達成に対するモチベーションが低い」「自分の実力をしっかりと把握しておらず、『無謀な目標設定』や『甘すぎる目標設定』をしてしまい、目標を達成しても未達成でも、成長の実感が得られない」といった人が多くいます。

しかし、目標の3原則の明確化はそれ以前の問題です。目標の3原則を明確にして取り組むことが出来るからこそ、明確な基準のもとで達成感が得られたり、自分の実力が測れるようになるのです。

 

次回は、【成長し続ける人の3つの特徴】の「3.自分なりの目的・動機を持っている」についてお伝えいたします。

 


 

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延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。


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