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年上が多く、まとまりに欠ける職場環境への対応~コーチングQ&A

年上が多く、まとまりに欠ける職場環境への対応~コーチングQ&A

(2018年5月29日更新)

 
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私(40歳)の職場は、所長1名、課長1名の上司2名と私、それに6名の女性事務員です。私より年下は女性事務員1名だけで、平均年齢は約44歳とかなり高齢化した職場です。

仕事は、1人ひとりが担当業務をもち、単独で業務を遂行する形が基本です。時々共通する問題について意見交換することがありますが、それぞれに自己主張が強く、意見を言いあうだけで、ぎすぎすした雰囲気になることもあります。そんな時には上司が間に入ってまとめていますが、後で女性事務員同士でその上司を批判している姿を見かけることがあります。このような職場で年上の人たちにコーチングスキルをうまく使えるか、不安を感じています。

(土田一郎・営業所課長代理〈仮名〉)

 

*   *   *

 

土田さんの文面は、具体的なご質問でもご相談でもありませんので、こちらが感じたことを書かせていただきます。

土田さんの職場は、人員構成や職場風土の面で、いささか難しい状況にあるように感じます。土田さんもベテランでいらっしゃるのでしょうが、なかなか微妙な立場ですね。

土田さんは「年上の方にコーチングを使えるか不安を感じる」と書いておられますが、その前に、土田さんご自身はこの職場はこのままでいいとお考えですか? でなければ、どうしたいとお考えですか? この職場の「あるべき姿」「ありたい姿」を、土田さんの頭の中に明瞭に描くことができますか? それができるとして、その実現のために力を尽くしたいと思いますか? もしかしたら、今の職場風土に不満はあるけれど、何も自分が出る幕ではないとか、しょうがないとか、そういう消極的なスタンスをとってはおられませんか? 失礼ながら、上記の文面からは、どうもそういう消極性を感じてしまいます。これはコーチング以前の問題です。

 

「ビジョン」と「思い」を確固としたものに

土田さんがあと何年この職場で仕事をすることになるのかは存じませんが、四十歳といえばまさに働き盛りであり、何かをなすのに若すぎるという歳でもなければ、もうトシだというほどの歳でもありません。会社生活はまだまだ続きます。たとえ二、三年で他の職場に移ったとしても、彼があの職場をこう変えた、あるいは変え始めた、という実績や評価は、その後の会社生活において決して小さくない意味合いをもつのではないかと思います。

この職場をこうしたい、という明確なビジョンと、何としてもそういう職場にしたい、という熱い思い、この二つがポイントです。これがあれば、年齢やキャリア、性別を超えて、人を動かすことが可能になります。コーチングスキルなどはそれからの話で十分です。まずは自分の「思い」を確固たるものにして、動き始めてみる気はありませんか?

余計なことを、と思われるかもしれませんが、誰かが何とかするだろうと思っていると結局誰も何もしないというのが世の常ですので、あえて書かせていただきました。何らかのご参考になれば幸いです。

 

【POINT】まずは職場に対する「自らのビジョン」の確立を!

 

 

出典:『リーダーのためのコーチング実践Q&A』(2005年8月/PHP研究所)

 

コーチング研修

 


 

【著者プロフィール】

星雄一(ほし・ゆういち)

1969年、松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)に入社後、(株)PHP研究所に出向。月刊「PHP」編集部、出版部、直販普及本部などを経て、1997年、同社取締役。2008年、専務取締役。2009年、任期満了により退任。営業・編集・出版・子会社設立運営・人材育成と多方面の経験を活かして、PHPゼミナールの企画運営や研修講師育成にあたる一方、経営幹部のマネジメント、リーダーシップ全般の研修も担当。また、「PHPコーチング」プログラムを企画開発し、自らもコーチング講師として講演・講師活動を行なう。現在、(株)PHP研究所客員。


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