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マンネリ化している職場環境にどう対応する?~コーチングQ&A

マンネリ化している職場環境にどう対応する?~コーチングQ&A

(2018年7月 5日更新)

 
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コーチングを、日常のOJTや、職場内での雑談などにも積極的に活用し、部下1人ひとりの性格や、それぞれが考えていることをある程度把握できるようになってきました。

 

また、日常業務における私の助言の仕方も以前より改善され、指示命令色は薄れてきたように感じています。しかし、毎日のことで慣れすぎてマンネリ化してきた感があります。事務的に淡々と仕事をこなすのではなく、常に目標を持ち、お客様を満足させることのできる、もう一歩進んだ意識を持たせる難しさを感じています。

(盛田二郎・量販店店長〈仮名〉)

*  *  *

 

盛田さんは、日常の職場における雑談的コミュニケーションにおいてコーチングをうまく活用しておられるようですね。これは非常に重要なことで、とにかく話しやすい雰囲気は職場の活力を増す大きな要素ですから、今後もこの点はさらに力を入れていっていただきたいと思います。

しかし一方で、ルーチンワークを淡々とこなす、いわゆるマンネリ的な職場の雰囲気も気になっておられるようですね。この点に関しては、「常に目標を持ち、お客様を満足させることのできる、もう一歩進んだ意識」というご自身の文言にすべてが込められているように感じます。

つまり、盛田さんは取り組むべき課題をはっきり認識しておられるのです。ただし、そのための有効な方法が見いだせず、難しさを感じておられるのでしょう。実はこの文言は非常に広くかつ深い内容を含んでおり、いわばマネジメントのほとんどすべてと言ってもいいほどのテーマなので、簡単なことでないのは事実です。

 

「自主目標」を設定してみる

したがって、そのための有効な方法をここでお教えすることなどとてもできないのですが、一つだけ、取り組みやすい方法をアドバイスさせていただきましょう。それは「自主目標の設定」ということです。

業務の目標は、店としても、個人としても、毎期、明確に設定されていることと思います。ここでいう目標はそれとは別に、店や職場の発展強化を全員の共通課題として設定するということです。簡単に言えば、「今期の終わりには、この職場をこういう姿にしていたいね」というその「姿」であり、ゴールイメージ、あるいはビジョンと言ってもいいでしょう。「この店を、当社の全店舗中で一番活気があると誰からも言われるような店にしよう」――例えばこういうことです。

こういうビジョンは、チームリーダーが打ち出しメンバー全員が共感賛同するというのが望ましいのですが、チームメンバー全員で議論して設定するという方法もいいでしょう。

 

全員で議論を展開する

いずれにしても大切なのはここからで、その姿を実現するための具体的な議論を全員で展開することがポイントです。

先に挙げた「活気のある職場」ということを例に取れば、活気があるとはどういう状態を言うのか、どこかモデルになるような職場はあるか、わが職場の現状はそれに比べてどうなのか、なぜ現状はこうなっているのか、現状を目標の状態に近づけるにはどんなことをすればいいのか、といったことを話し合い、全員で、あるいは各自別々に取り組むべき課題や方法を考えあうことです。

そして、あくまで自主的な目標として全員のコンセンサスを得て、一つの運動としてスタートさせます。これは上司から命じられたことではなく、あくまで自主的な運動ですが、それが自分たちの職場をよくすることにつながるならば、お互いに協力して進めていこうという気運が生まれてくるでしょう。

 

主体性がモチベーションにつながる

研修でも学んだと思いますが、人は自ら設定した目標、自ら考えた方法であれば、より自主的に、より生き生きと前進していくものなのです。そしてこのような行動が始まれば、それは好ましい緊張感を生み、お互いの切磋磨や協力関係の向上にもつながっていくのではないでしょうか。

これもそう簡単なことではありませんが、この職場を最高の職場にしたい、というリーダーとしての盛田さんの熱意をぶつけて、ぜひ動かしていっていただきたいと思います。

 

【POINT】
チーム全員が自主的に「議論」「決断」「行動」することで職場のマンネリは必ず打破できる!
 

 

 


 

【著者プロフィール】

星雄一(ほし・ゆういち)

1969年、松下電器産業株式会社(現・パナソニック株式会社)に入社後、(株)PHP研究所に出向。月刊「PHP」編集部、出版部、直販普及本部などを経て、1997年、同社取締役。2008年、専務取締役。2009年、任期満了により退任。営業・編集・出版・子会社設立運営・人材育成と多方面の経験を活かして、PHPゼミナールの企画運営や研修講師育成にあたる一方、経営幹部のマネジメント、リーダーシップ全般の研修も担当。また、「PHPコーチング」プログラムを企画開発し、自らもコーチング講師として講演・講師活動を行なう。現在、(株)PHP研究所客員。


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