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怒りは6つのタイプに分かれる~職場のあの人は「公明正大タイプ」? 「威風堂々タイプ」?

怒りは6つのタイプに分かれる~職場のあの人は「公明正大タイプ」? 「威風堂々タイプ」?

(2019年5月 7日更新)

 
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アンガーマネジメントでは、怒りを6つのタイプに分類しています。自分の怒りのタイプを知って、上手な対応を身につけたいものです。

 

物事の受け取り方は人によって違う

同じ物事でも、人によって受け取り方がまったく違うことがあります。例えば職場の同僚の仕事を手伝おうとして断られたとき、もちろん相手の態度にもよりますが、「自分はこの人に嫌われているのではないか?」と疑心暗鬼になる人と、「手伝うほどのことでもなかったんだな」と気軽に受け取る人がいるでしょう。あるいは「せっかく手伝おうといっているのに、何も断る必要はないじゃないか」と腹を立てる人もいるかもしれません。人によっていろいろな「考え方のクセ」がある、ということです。

PHP通信ゼミナール『「アンガーマネジメント」実践コース』では、考え方のクセについて次の例を紹介しています。

 

●ポジティブな考え方をする人、反対にネガティブな考え方をする人

●公のルールを大切にする人、反対に自分のルールが何より大切な人

 

前回、自分の中の「べき」が裏切られたときに怒りが湧いてくる、と述べましたが、ポジティブな人の「べき」とネガティブな人の「べき」は異なるでしょう。同様に公のルールが大事な人の「べき」と、自分のルールが大事な人の「べき」も違うはず。このように怒り方のタイプは人それぞれである、ということがアンガーマネジメントの一つの前提となります。

 

6つの怒りのタイプ

アンガーマネジメントでは、怒りには6つのタイプがあると考えられています。

「公明正大タイプ」「博学多才タイプ」「威風堂々タイプ」「外柔内剛タイプ」「用心堅固タイプ」「天真爛漫タイプ」。自分自身の怒りがどのタイプなのかを認識すると、怒りをコントロールしやすくなります。2つほどピックアップしてご紹介しましょう。

 

「公明正大タイプ」の特徴と対処法

このタイプの人は、道徳や倫理観を重んじる「正義の味方タイプ」です。常に規律正しく、実直で、正しいと信じることに脇目もふらずに突き進んでいくパワーをもち、一時の誘惑に惑わされるようなことはありません。

しかし、ルールやマナーについて自分の考えを押し通しすぎてしまったり、使命感の強さから自分のできる以上の仕事を背負い込んだりします。その結果、他者から気難しい人や、おせっかいのように見られることがあるでしょう。

 

公明正大タイプには、正義感が強く、ルールを守り、意志が強いといった長所があります。その反面、周囲から気難しいと思われたり、ルールやマナーに関する考え方を人に押しつけやすかったりする傾向があるとも説明されています。

公明正大タイプの人に対しては、「自分で変えられないことに対してはある程度目をつぶる」「周囲の雰囲気を見ながら、ある程度の寛容さをもつ」「他の人の価値観を尊重する」といったアドバイスがなされています。

おそらくあなたの職場にも「公明正大タイプ」の社員がいることでしょう。その人たちのよさを活かしながら、物事への対応の仕方をワンランクアップさせていくことが大事だと考えられます。

 

「威風堂々タイプ」の特徴と対処法

このタイプの人は、自他ともに認める「リーダータイプ」です。自分に自信があり、堂々としていて気品のある雰囲気をもっています。その源となるのは、自分に対する高い評価や自分を信じて前向きに行動する力などです。

これらの点から、周囲から頼れる存在として慕われることが多いでしょう。しかし、自信があるということは一方でプライドが高いともいえます。そのため、人から意見されたり邪険にされたりすると、傷つきやすい一面をもち合わせています。また、周囲の評価を必要以上に気にするところがあり、それが原因でストレスを感じることもあるでしょう。

 

威風堂々タイプの人は、面倒見がよいリーダー的存在で、華やかな雰囲気があり、いつも堂々と振る舞い、社交的で友人が多いという長所があります。その反面、自信過剰になりやすく、人を見下したような態度をとったり、思い通りにならないとストレスを感じたりする傾向があるようです。

威風堂々タイプの人に対しては、「謙虚な心を忘れないようにする」「他の人の意見も素直に受け入れる」「他人の意見に振り回されて必要以上に落ち込まない」といったアドバイスがなされています。

職場には、リーダー気質をもった威風堂々タイプの人材が必要です。その長所を活かしながら、アンガーマネジメントを採り入れることで、さらによい形で力を発揮できるようにしたいものです。

 

怒りの傾向に応じたアンガーコントロールを!

自分の「怒りの傾向」を知り、それに応じた改善トレーニングを行うことも重要です。

例えば「怒りの耐性」は、その人がどれくらい怒りやすいかを「コップの大きさ」で説明しています。コップが大きい人は許せる許容範囲が広く、コップが中くらいだと、他人の価値観に寛容になれないことがしばしばあり、コップが小さい人は、異なる価値観をなかなか受け入れられません。

コップが小さい人に対しては、例えば挨拶の仕方などについて、自分が許せるボーダーラインよりも一段階ずつ許容範囲を広げていくトレーニングが紹介されています。

また、「怒りの強度」が高い人には、「一度火がつくと、必要以上に強く怒る傾向」があります。もちろん度を超えた怒りは仕事上の人間関係に悪影響を及ぼし、健康を阻害する可能性もあるので、制御し改善していく必要があります。ただし、怒りの強度が高い人は、「自分の感情をあるがままに表現できる人」である、という肯定的な面も指摘されているのが、アンガーマネジメントのユニークなところでしょう。怒りの強度が強い人には、前回紹介した「スケールテクニック」を使うことが推奨されています。

 

PHP通信ゼミナール『「アンガーマネジメント」実践コース』では、この他にも、「怒りの持続性」「怒りの頻度」「怒りの攻撃性」といった人それぞれの傾向についても、説得力のある解説と改善方法が紹介されており、アンガーコントロールに役立ちます。

無駄な怒りをなくしながら、社員同士が相互理解を深めていけるような社員教育が行えたら、風通しのよい組織風土を実現できるのではないでしょうか。

 

 

※本記事はPHP通信ゼミナール『「アンガーマネジメント」実践コース』を抜粋・編集して制作しました。

 

通信教育アンガーマネジメント実践コース

 

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森末祐二(もりすえ・ゆうじ)

フリーランスライター。昭和39年11月生まれ。大学卒業後、印刷会社に就職して営業職を経験。平成5年に編集プロダクションに移ってライティング・書籍編集の実績を積み、平成8年にライターとして独立。「編集創房・森末企画」を立ち上げる。以来、雑誌の記事作成、取材、書籍の原稿作成・編集協力を主に手がけ、多数の書籍制作に携わってきた。著書に『ホンカク読本~ライター直伝!超実践的文章講座~』がある。

 


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