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マネジメントには種類がある!

マネジメントには種類がある!

(2018年7月 9日更新)

 
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本当に仕事ができる上司は、部下に対するマネジメントが上手です。では、仕事のできる上司は、部下に対してどのようなマネジメントを行っているのでしょうか。

 

そもそもマネジメントとは?

マネジメントとは諸説があり定義も様々ですが、ひとつマネジメントに関する名言を紹介します。それは経営コンサルタントとして有名な畠山芳雄さんの

 

「管理者とは、自分の意思を、人を動かして、実現すること」

 

という言葉です。(畠山芳雄著・『管理者革命』日本能率協会 より)

畠山さんの名言は、管理者の本質を無駄のない鋭い言葉で表現された、大変素晴らしい定義だと思います。ご著書の発刊は古いのですが、内容は今でも新鮮です。

まず明確な「自分の意思」が第一です。管理・監督者は高給の使われ人ではありません。自発的な意思をもった部門経営者であることが大切です。

次に「人を動かして」というところですが、この「人」とは部下はもちろんのこと、自分の意思の実現のためには、上司さらには社外の関係者をも動かすことも、ときには必要です。

そして、この畠山さんの名言にある「管理者」という言葉を「マネジメント」に置き換えて考えてみるとどうでしょうか。「マネジメントとは、自分の意思を、人を動かして、実現すること」です。

社内外の多くの人の知恵と力を借りて互恵の関係を築きながら、一人ではできない大きい仕事をするのが、本当に仕事ができる人のマネジメントです。

仕事の場だけではありません。家庭においても、地域社会においても、たとえば同窓会のような場であっても、マネジメントは必要です。

 

できる上司のマネジメントは?

「では、あなたはどのようにして部下を動かしていますか?」というのが、筆者からの質問です。皆さんはいかがでしょうか。

私が行う管理職者向けの報連相研修でも同じ質問をしますが、そこではおおむね「権限によって」「ハートに訴えて」「専門性で」「人格・人間力で」というような答えが出てきます。

部下は、上司からの指示命令があれば動いてくれます。上司という役割・権限を使って仕事をするというケースはよくあることです。要望すれば人は動きます。

ただ、こうしたマネジメントには限界もあります。上記のような方法は自身に権限がある場合に限るということです。

また、「意気に感じて」「私たちがやらねば」「会社のために」「ともに働く仲間のために」「お客様のために」というようなハートに訴えかけるマネジメントのケースもあると思います。心が動けば、身体は動くからです。

それから、「あなたが言うのなら」と、周囲の人々が上司であるその人の専門性や人間性に惚れ込み尊敬して動いてくれる、という場合もあります。しかしこれは誰にでもできるというような、容易なマネジメント方法ではありません。

上記に上がったマネジメントの方法は、どれも必要なものばかりです。できる上司は仕事の状況や相手や目的によって、マネジメントの手法を切り替えて行っています。(逆に、仕事ができない上司のマネジメント手法は、仕事の状況・相手・目的に関わらず、上記の手法のどれかに偏っています)

そしてさらに、できる上司は上記のようなマネジメントの手法以外にも「報連相によって」マネジメントを行っています。それが『情報によるマネジメント』と言われる手法です。

 

情報によるマネジメントとは

情報によるマネジメントとは、上司から部下への報連相です。納期の連絡を例にして、考えてみましょう。

上司から部下に「できるだけ早く」とか「8月10日頃までに」という曖昧な表現では納期とはいえません。これでは、納期遅れが起こるでしょう。

では、「納期は8月10日、納期厳守!」と、明記して伝えればよいのでしょうか。もちろんあいまいな表現よりも明記して伝える方が良いのですが、もしそれが非常に重要な納期ならば、上司から部下に対してその仕事の「目的」や「背景事情」の説明を加えるとさらに効果的です。「なぜ納期厳守なのか」という「意味を伝える」のです。

たとえば部下の納期遅れと言ってみても、そこには部下と上司との間に、納期に対する認識の違いがあります。部下にとってはその仕事の納期が上司の思っているような緊急度や重要度ではなかったりします。

意味がわかってこそ、納期は守られます。人(部下)は理解欲求を持っています。ワケを知りたいのです。事情が分かれば身体は動きます。

近年、だんだんと情報によるマネジメントの重要性が増してきているように思います。全体状況、背景事情、目的、上司の考え、お客様の声、長期的な見通し、などの情報によって、部下も今やっている仕事の意味づけがこれまで以上にできるようになります。

これは上から下への報連相です。情報によるマネジメントとは、いわば上から下への情報の共有化を「マネジメントとして意図的に行っている」のということなのです。

 

次回は、「情報によるマネジメント」について、さらに具体的な事例を交えてお伝えします。

 

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延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。

なお、本稿は糸藤正士氏に著作権のある『真・報連相』を、著作権者の承認を得て使用している。


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