課長職にマネジメントの革新を!
RSS

組織の成長は、働く人々の「人間としての成長」

組織の成長は、働く人々の「人間としての成長」

(2018年9月 5日更新)

 
  • はてなブックマーク
  • Yahoo!ブックマーク
  • Check

今の時代、組織においては社員一人ひとりの「高い専門性」だけではなく「高い人間性」をも、より必要とされる時代となってきました。どうすれば、組織内において人間性の向上を図ることができるのでしょうか。

 

組織の成長とは

多くの組織では、組織の成長を規模や売上・利益といった数字の大きさによって測られるケースがほとんどです。

ですが、組織の成長は数字の大きさや規模だけではありません。ただ単に大きいだけであればそれは単なる肥満や肥大かもしれないからです。組織にとって本当に大切なのは目に見えない部分の充実です。

「良樹細根」という言葉があるように、樹齢数百年といった充実したよい樹木は、目に見えない根が地中に広く深く行きわたっています。

それは組織で言えば、働く人々の「人間としての成長」と置き換えられるのではないでしょうか。

組織の成長は、その組織で働く人すべての成長の総和である。社員一人ひとりの人間的成長を抜きにして、いたずらに数字や規模の拡大を成しても、それは組織の成長ではなく単なる肥満肥大でしかありません。

 

経済成長と人間的成長のバランス

日本は1945年の敗戦から立ち上がり、何もない焼け野原から復興し、高度成長期を経て、物質的に豊かになりました。

ですが豊かになったはずの日本では、これまでの常識では考えられなかったような企業不祥事が起こったり、職場内でのうつやハラスメントが後を絶ちません。

社員の離職率の高さに悩む企業も多くありますが、その離職の原因も、一番は「職場の人間関係」と言われています。

経済的な成功を手に入れたはずの日本ですが、組織や人の成長が経済成長に追いついていないのではないでしょうか。

企業不祥事にしても、うつやハラスメントの問題にしても、職場の人間関係に起因する社員の離職にしても、その根本的解決を図るには社員一人ひとりの人間的成長は必要不可欠な要素です。

 

これからの組織は、社員一人ひとりの「成長哲学」を磨きましょう

これからの時代、組織は社員一人ひとりの人間的成長をより重要視しなければなりません。

ではどうすれば社員の人間的成長は向上することができるのでしょうか。そのためには組織が社員の『成長哲学』を磨く環境を持つことです。

成長哲学というと、ちょっと分かりにくい表現ですが、これは一言で簡単に表現すると、「自己成長について真剣に考える」ということです。

もう少し付け足しさせてもらえるなら、「自己成長について真剣に考え、自分なりの成長の道筋や心構えをつくっていく」ということです。

人は生まれてから死ぬまで成長の連続です。成長は子どもの頃だけの話ではありません。むしろ大人になってからの方が、成長の機会や成長の必要性を感じるとき、というのは多いのではないでしょうか。子どもの頃の成長はとても大切ですが、大人になってからの成長も、子どもの頃と同じかそれ以上に大切です。

 

成功よりも、成長を

世間には成功哲学という言葉はあります。こちらは聞き慣れている人も多いかと思います。書店の自己啓発コーナーに行くと、その手の本がたくさん置いてあります。ベストセラーになっている本もあります。

それらの本には、富を得るための原理原則、人生を豊かにするための考え方、幸せになるためのルール、などが書かれており、それらの法則は実際に地位や名声や富を得た人たちの思考パターンや行動パターンをもとに構築されています。

しかし、私がお伝えしたいのは成功哲学ではありません。私がお伝えしたいのは『成長哲学』です。言葉は似ていますが、意味はまったく違います。

成功哲学では、「人生で大切なことは、成功すること」という前提のもとに、話が進んでいきます。

しかし、成長哲学とは、「人生で大切なことは、人として成長を積み重ねていくこと」という考え方を前提としています。これは組織でも人でも同じことが言えます。

 

人は誰しも自己成長の意欲を持っている

私はこれまで成長哲学の講演や講話を通じて様々な人たちと出会ってきました。自己啓発を楽しんでいる人、自分のキャリアに悩んでいる人、社内研修と聞いただけで顔をしかめて嫌がる人、いろんな人と出会いました。

そして、そんな人々との出会いを通してわかったことが一つあります。それは、人は学び続けたいという強い意欲を持っている、ということです。

自己啓発を楽しんでいる人はもちろん、悩んでいる人も、顔をしかめて嫌がる人も、そして子どもも大人も、皆同じように「学びたい、成長したい」という欲求を持っています。

これからの時代は、一人ひとりが成長哲学を持ち「自己成長に自己責任を持ち、自らを高めていける人間」にならなければなりません。

そして組織は、働く人々の人間的成長に対して指針を持ち「社員一人ひとりが、社会活動を通じて人間的に成長していける環境」を持つことが、より必要となるでしょう。

 

次回は、【どうすれば成長哲学が持てるのか】について解説いたします。

 

 

松下幸之助に学ぶ5つの原則

 

 


 

延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。


リーダー・管理職研修 最新記事

メールマガジン

更新情報をメルマガで!ご登録はこちらからどうぞ