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報連相とは「情報共有」ではなく「情報の共有化を深める」こと

報連相とは「情報共有」ではなく「情報の共有化を深める」こと

(2018年9月10日更新)

 
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できる上司はできる部下を育てています。できる部下とは、専門性はもちろんのこと、仕事の進め方が上手な部下、すなわち「報連相が上手な部下」ということです。そして、できる部下を育てる上司は、部下に「報連相の本質」をしっかりと教えています。

 

 

前回の記事『できる上司が部下に教えている「報連相の本質」とは?』では、出来る上司は部下に対して下記にある「報連相の本質」をしっかりと伝え、理解してもらっていると話をしました。

今回の記事では、前回解説した『報連相の本質1:報連相は「仕事の進め方」そのもの』に続き2番目の項目である『報連相の本質2:報連相は「情報の共有化を深める」ということ』について解説します。

 

【報連相の本質】

1.報連相は「仕事の進め方」そのもの

2.報連相は「情報の共有化を深める」ということ

3.報連相は「質の高い仕事の成果を上げるため」に行うもの

 

報連相の本質2:報連相は「情報の共有化を深める」ということ

報連相の話になるとセットでついてくキーワードに「情報共有」という言葉があります。しかし、報連相で本当に大切なことは情報共有ではありません。本当に大切なことは「情報の共有化を深める」ことです。この2つの言葉の違いとはいったい何でしょうか。

実は情報の共有化には「深さ」があります。

 

報連相の深度

 

できる上司は部下に対して、この「情報の共有化の深度」を深める視点を持つように教えています。

世間一般で言われている「情報共有」とは概ね深度1を指しています。しかし、報連相で本当に大切なことは、「相手にその情報が伝わっている」ことではなく、「相手がその情報の意味するところを理解している」ことです。

たとえば、目標数値。目標の数字をみんなが知っているといっても、その数値をどのように理解し、受け止めているかとなると、さまざまです。前期の15%アップの目標を、どうせできない努力目標だ、という人もいます。競合他社の動き、当社の経営実態からみて、今までのやり方を変えてでも必死に取り組まなければならない目標である、と受け止める人もいます。伝わらなければならないのは、「その目標は何のためか」という、目標数値に込められている意味(目的)です。

大きなところでは経営理念でも当てはまります。昨今の企業不祥事などを見ていると、社歴も長く社会的信頼を得ていたような大手企業が偽装や改ざんなど様々な不祥事を起こし、謝罪会見を行っています。しかし、そのような企業にも立派な経営理念は存在しています。自社の経営理念を「知ってはいたが、理解していなかった」としか言いようがありません。

 

できる上司は、部下に仕事の意味や目的を考えさせている

この「情報の共有化を深める」という話は、目標数値や経営理念だけの話ではありません。当然ですが、上司と部下の報連相にも言えることです。

普通、上司は部下に対して仕事の指示する場合、いちいち目的を言わないものです。しかし、できる上司は違います。指示内容や部下の能力などによっては、「何のためなのか」と、目的をひと言添えているのです。そして、できる上司は部下に対し、「情報の共有化を深める」上でのポイントとして次の3点を合わせて教えています。

 

・仕事では、相手に情報が伝わっているか伝わっていないかだけではなく、情報の意味や目的といった背景情報もしっかりと伝わっているかを確認すること

・一般的な仕事では、相手がわざわざその仕事の意味や目的を教えてくれるということは少ないので、常に自分から『これは○○という意味でしょうか?』といった具合に確認をすること

・自分が行う仕事の意味や目的は、常に自分で考える癖をつけ、「自分なりの意味や目的」を持つようにすること

 

大抵の部下は、自分の仕事の意味(目的)がわかれば、その仕事の「やり方」を自分で判断できるようになります。つまり報連相の本質を「情報の共有化を深めること」だと理解できた部下は、気の利いた「できる社員」に成長していくのです。

 

次回は、【報連相の本質3:報連相は「質の高い仕事の成果を上げるため」に行うもの】について解説を行います。

 

 

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延堂溝壑(えんどう こうがく)

本名、延堂良実(えんどう りょうま)。溝壑は雅号・ペンネーム。一般社団法人日本報連相センター代表。ブライトフィート代表。成長哲学創唱者。主な著書に『成長哲学講話集(1~3巻)』『成長哲学随感録』『成長哲学対談録』(すべてブライトフィート)、『真・報連相で職場が変わる』(共著・新生出版)、通信講座『仕事ができる人の「報連相」実践コース』(PHP研究所) など。

なお、本稿は糸藤正士氏に著作権のある『真・報連相』を、著作権者の承認を得て使用している。


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