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管理職のあがり症 3つの具体策

管理職のあがり症 3つの具体策

(2020年2月27日更新)

 
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管理職でもあがり症の場合、何かと困った場面が出てきます。具体的にどのように対策を講じればいいのでしょうか。

 

 

やっかいな管理職のあがり症

管理職の方であっても度を越えた緊張をする人がいます。ただ、新人とは違い、周囲に理解を求めるわけにはいかないことが多いものです。その理由は、まず、立場がありますので、「部長、あがり症なんだ…」と思われたくないということがあります。管理職としてのプライドがありますから、なかなか「実はあがり症で困っているんだよ」と正直には言えません。そもそも、管理職が心を開いて相談する相手は、そう多くはいないということもあるのです。結論として、これらがからみあって、管理職のあがり症は退治するのがやっかいといえます。現に、研修で教えていましても、それとなく相談にくる方は決して少なくはありません。「実はあがり症で悩んでいるのですが、どうしたらよいでしょうか?」というわけです。

また、管理職になると、大勢の前で話す機会も増えます。部下に「ちょっと一言」ということもあります。部下は、まさか部長・課長があがりで悩んでいるとは思いません。実は話の中身がよければ、話し方はそれほど気になりませんし、それは解決策でもあるのですが。

 

あがり症撲滅のための3つの具体策

管理職があがり症を克服するための3つの具体策をご紹介しましょう。

 

1)「あがらないようにしよう」と意識しない

あがりを意識しないようにと考えますと逆効果になることが多いのです。○○のことを考えないようにする、というのは現実には正反対の結果を生みます。これは、いわゆる努力逆転の法則とも呼ばれて、努力するほどにそのことばかりを意識してしまいます。「あがらないようにしないといけない」と考えるほどに、そこから頭が離れなくなります。

 

2)主旨を一言で、あとは繰り返す

短くわかりやすくまとめるには、結論を先に話せといいます。これは、あがり症の管理者ではなおのこと。結論があとにくる、起承転結の構成で話そうとすると、途中で緊張が高まるなかで言いたいことまで行きつかないで、話の途中で切れてしまうことがあります。すると「部長の話はわかりにくい」と思われかねません。あがり症に加えて、管理職としてわかりにくい話をすると思われるのも良くないでしょう。

そこで、結論を短く一言。それを大きな声で繰り返します。管理職としての訓示、まとめ、激励の類でしたら、このやり方で十分。別の言い方をするなら、あがっているのに聞き手が気付く前に話を終えてしまうのです。

 

3)成功を重ねて自信をつけていく

一般に、話がうまくなるコツは「場数を踏むこと」と言われます。確かにそうなのですが、それにはある条件があります。それは、正しいルールにのっとって、ということです。上の(1)(2)をそもそも間違えて繰り返していたら、効果はでません。つまり、あがらないように意識したり、結論を後回しにして中途半端な話をするのを繰り返すとどうなるでしょうか? 悪いクセがついてしまい、効果は半減どころか、逆効果になりかねないでしょう。

しかし、正しく繰り返し、成功を積んでいくと自信になり、少しずつあがらずに話せるようになります。ルールにのっとって成功を繰り返して自信をつける。この繰り返しで成長できるというのは、部下指導でも、あがり克服でも基本は同じです。

 

今回は、管理職の方のあがり症対策がやっかいであるのはお伝えした通りです。しかし、管理職だからこそ対策をしやすいということもあります。まず、キャリア・経験が違います。たとえば新人と比べると、その差は大きいものです。いたずらに経験に頼らず、謙虚でありさえすれば、仕事でも人生でも経験知がちがいますから、そもそも、自信なさそうにふるまうことはありません。あがり症の人は、どこか頼りなさ・自信のなさを相手に感じさせるものですが、管理職は、あがり症であっても、もっとキャリアを誇り堂々としていて良いのです。それが一つのあがり症対策にもなります。

 

 

部長研修

 


 

松本幸夫(まつもと・ゆきお)

人材育成コンサルタント。1958年、東京生まれ。「最短でできる人をつくるプロ」として、最前線を走り続けている。マスコミや流通、通信、製薬、保険、電気、金融、食品といった業界で指導を行い、営業をはじめとするあらゆる職種のプロを育成することに定評がある。自らスピード仕事術を実践。年間220回の研修、講演活動を行い、そのリピート率は92%を超える。NHKなどのテレビ出演も精力的にこなす。ベストセラーとなった『とにかく短時間で仕事をする!コツ』(スバル舎)、『仕事が10倍速くなるすごい!法』(三笠書房)、最新刊『仕事のできる人が絶対やらない質問の仕方』(日本実業出版社)など著書は220冊を超える。


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