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若手社員に教えたいこと~やる気を高める働き方とは

若手社員に教えたいこと~やる気を高める働き方とは

(2014年10月31日更新)

 
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「主体性がない」「うまくいかない原因をすべて他人のせいにする」……。若手社員の育成に悩む管理職が増えています。彼らのやる気を高めるには、どのような働きかけが必要なのでしょうか。

 

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若手社員の指導育成に手を焼く管理職

管理職研修で、部下指導上の課題について受講生相互に意見交換をしていただくと、必ず出てくるのが「若手社員の育成に手を焼いている」という意見です。「主体性がない」「うまくいかない原因をすべて他人のせいにする」「元気がない」等々、受け身、他責で覇気がなく、言われたことだけ淡々とこなす若手社員をどう指導育成したらいいのかわからないと言うのです。
 
その一方で、そんな若手社員たちも、初めからそういう状態であったわけではなく、仕事を始めて1~3年くらい経った頃から、問題行動をとるようになるという意見も少なくありません。
 
入社直後は前向きだった人材が、会社生活を送る過程で覇気を失ってしまうのはどうしてでしょうか?
 

若手社員のやる気の低下が成長を阻害

人材育成の現場に身を置いて感じるのは、「やる気の低下が人の成長を阻害している」ということです。そして、やる気低下の原因をさらに追究していくと、結局はやる気を高めるような働き方が身についていないという真因が明らかになるのです。
 
同志社大学の太田肇教授の研究によると、やる気の源泉として「自己効力感」(自分の意志で仕事を十分にこなしているという感覚)や、「仕事への満足」(今の仕事が面白くて満足している感覚)、「お役立ち感」(仕事を通じて誰かのお役に立って喜ばれているという実感)などの因子が明らかにされています。こうしたやる気の源泉は、受け身の姿勢や「サラリーマン的発想」からは生み出されにくく、主体的かつ自責の考え方、すなわち「自営業者的発想」へと意識転換を図らければ得られないものなのです。
 

松下幸之助「社員稼業」の考え方

松下幸之助は、仕事のやりがいを高めるための働き方として「社員稼業」という考え方を提唱し、その実践を著作や講演を通じて広く呼びかけました。
 
 
「一言でいうなら、会社に勤める社員のみなさんが、自分は単なる会社の一社員ではなく、社員という独立した事業を営む主人公であり経営者である、自分は社員稼業の店主である、というように考えてみてはどうか、ということである。そういう考えに立って、この自分の店をどう発展させていくかということに創意工夫をこらして取り組んでいく。そうすれば、単に月給をもらって働いているといったサラリーマン根性に終わるようなこともなく、日々生きがいを感じつつ、愉快に働くこともできるようになるのではないか」 
出典:『社員稼業』(PHP研究所)
 
 
次代の経営を支える有為な人材が成長しづけるためにも、やる気を高める働き方を上司や先輩たちが身をもって示し、若い人たちに教え実践させることは重要です。そんな地道な営みが職場に新しい風を吹き込み、やる気と活力に満ちた風土が醸成されていくのではないでしょうか。
 
 
若手社員研修
 
 
的場正晃 (まとば・まさあき)
神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程にてミッション経営の研究を行ない、MBAを取得。現在は(株)PHP研究所経営理念研究本部研修事業部部長

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