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新入社員研修で使えるアイスブレイクのゲーム5選

2018年3月22日更新

新入社員研修で使えるアイスブレイクのゲーム5選

アイスブレイクとは、研修受講生の緊張をときほぐすための手法です。コミュニケーションをとりやすい雰囲気をつくり、研修目的の達成に積極的に関わってもらえるよう、導入部分で実施します。今回は新入社員研修で効果的なアイスブレイクをご紹介します。

受講生同士の距離を縮める「共通点探しゲーム」

「共通点探し」は、まずペアをつくり、会話のなかからお互いの共通点を探します。「同じ出身地」「同じ学校の出身」「同じ食べ物が好き」など、意外だと思える共通点が結構たくさんあるものです。共通点が見つかると、お互いの距離をぐんと縮めることができます。
次に4人ほどのグループをつくり、先ほど見つけたペアの共通点を発表し合って、共通点の情報を共有します。その上で、今度は4人の共通点を探していきます。話し合いのなかで仲間意識が生まれ、打ち解け合うことができるでしょう。紙に書いて進めていくと、後で記録が残るので、振り返りに役立ちます。

「自己紹介ゲーム」には研修内容につながる学びがある

「自己紹介ゲーム」は、PHPゼミナールの「新入社員研修」でよく使うゲームです。公開研修なら会社名、社内研修の場合は名前、出身校、「今回学びたいこと」「その理由」などを一対一で伝えていきます。何分間かかけて、違う相手と、一対一の自己紹介を続けてもらいます。
5分程度の時間を区切って「何人の人とできました? 最高は何人ですか?」とちょっとふりかえった後、「今自己紹介し合った人、順番を覚えていますか。どんな話を聞いたか覚えていますか。一人ずつのところに行って、再現してみてください」と呼びかけます。そして全員が、最初にペアになった人を見つけて、相手からどんな話を聞いたのかフィードバックします。それを二人目、三人目としていきます。

そうすると、意外に相手の話したことを覚えていません。名前すら覚えていなかったり、途中から順番もわからなくなったりして、新入社員たちは混乱してきます。
そこで、グループで、どんな気づきや学びがあったかを話し合ってもらいます。新入社員の皆さんからは「意外に人が言ったことを覚えてない」といった感想が出てきますから、「では、何が必要ですか」と講師が問いかけます。新入社員はそこで、メモを取ることが必要だと気付いたりします。「メモをとることって必要ですよね。指示がなくても、自分が必要だと思ったら、メモをどんどん取りましょう」「『聞く』ことは、とても重要で、しかも難しいですよね。では、どうやって聞いたらいいでしょう。『聞く姿勢』を練習しましょう」といったように研修へとつなぐことができます。

聞くこと、話すことの難しさを学ぶ「他己紹介ゲーム」

「他己紹介ゲーム」は、一対一になった相手を、他の参加者に紹介するゲームです。相手を紹介しなければいけないので、受講生は相手に質問し、一生懸命に話を聞きます。そして他の参加者に、相手のいい面を何とかうまくアピールしようとします。
やり方はほかにもありますが、共通しているのは相手を知ることの楽しさとともに、興味・関心をもって質問することや、聞いた内容を伝えることの難しさを学ぶ点です。これも、「自己紹介ゲーム」と同じように、研修の学びにつなげることができます。

プラス思考を学ぶ「ジャンケンゲーム」

「ジャンケンゲーム」では、4~5人のグループでジャンケンをして、最後まで負けた人が最初に勝った人にインタビューをします。他の人は聞くだけです。
そしてまたジャンケンをする、負けた人が勝った人にインタビューをするというのを、時間を切って続けていきます。
このゲームで学ぶことは、負けた人のほうが、実はいろいろな学びがあるということです。負けた人だけがインタビューをして、自分から相手のことを知る機会をもらえます。「負けるが勝ち」ということわざもありますが、「負ける」のは、決して悪い面だけではないといういこと。「考え方・見方を変える」という学びにつながり、プラス思考で物事を考えるきっかけづくりになるわけです。

グローバルコミュニケーションについて考える「笑顔で挨拶しよう」

「笑顔で挨拶しよう」では、その人の名前を言って、「〇〇さん、こんにちは。△△です。よろしくお願いします」と挨拶し、握手をしてもらいます。
時間を区切って、新入社員の皆さんに振り返りを促すと「笑顔の人のほうが話しやすい」、「目を見てくれていると、握手の手を出しやすい」などの意見が出ます。ほかにも「優しく握る人、強く握る人がいる」といった意見が出ます。
そこで、「昔は握手のワークをしませんでした。でも、ここ5、6年くらい前からやっています。なぜだと思いますか?」と考えてもらいます。
これは、新入社員のなかに外国人がいるという理由もありますが、これからは海外で、あるいは日本人以外の人と仕事をする機会が増えてくるからです。私たちがお辞儀をする文化であるのと同じように、グローバルコミュニケーションでは握手をするというのが文化なのです。ですから「新入社員の皆さんも、握手をする文化というのに慣れなければいけない」という話をします。

また、「仕事には目的がある」という学びも得られます。握手にも目的があるように、これからは「何のために、この仕事をしているのだろう」と考える必要があるということです。今までは「この勉強はなぜするのだろう」と深く考えなかったかもしれませんが、これからは考えてほしい、この研修で考える習慣をつけていってほしいとお話しします。

アイスブレイクは効果的な学習につながるものを

このように「アイスブレイク」のゲームにもさまざまな種類がありますから、その時の状況やメンバーに応じたものを使うといいでしょう。特に新入社員研修では、緊張をほぐしてスムーズな進行につなげるほかに、適切な振り返りを促すことで、受講者の主体性を引き出して効果的な学習につなげることができます。いずれにせよ研修講師が進行役として目的をしっかり把握し、学びへと導いていくことがポイントになります。

(PHP研究所 研修企画部)

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