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「イキイキ、キビキビ、ハキハキ」と明るく愛される新入社員を育てる

「イキイキ、キビキビ、ハキハキ」と明るく愛される新入社員を育てる

(2019年2月 7日更新)

 
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新入社員は明るさが大切。「イキイキ、キビキビ、ハキハキ」と職場で愛される人を育てたいものです。

 

新入社員を「愛される社会人」に育てる

周りから愛される社会人を目指すことは、新入社員にとって何よりも大切です。周りから好感をもってもらえる人であれば、人間関係もよくなり、思わぬ助力を得て仕事の成果も上がります。

では、職場で愛され、お客様に信頼される新入社員とはどんな人でしょうか。

「きちんとした挨拶ができる」

「愛想がいい」

「笑顔でしっかりと仕事を引き受けてくれる」

答えはさまざまですが、どういう振る舞いをすれば好感をもってもらえるかを「相手目線」で考えられる人になってほしいものです。

 

「イキイキ、キビキビ、ハキハキ」と、明るさを保つ努力を

その第一歩として、新入社員には「明るさ」を保つ努力が大切であると教えましょう。若いうちは、人間や人生に対して深く考えたり、自分なりの大楽観的な人間観・人生観をもったりすることは難しいものです。ですから、本質的には明るさの素質をもっている人でも、日々直面する難しい問題の前に、落ち込んだり、滅入ったり、暗くなったりすることはあるものです。本質的に明るさの素質を持っていない人はなおさらです。

そこで、まずは表面的でいいから明るさを維持する努力が大切であると教えましょう。そのためのキーワードが「イキイキ、キビキビ、ハキハキ」です。

 

イキイキと輝く表情

「イキイキ」とは、表情、特に目の表情のことです。イキイキと輝いて見える表情は、目つきは、どんなものか、鏡を見て研究してもらってください。落ち込んだときこそ、鏡を見て、自分の表情を修正する。無理にでもそうやってイキイキした表情をつくっていると、不思議なもので気分も次第に明るくなっていくものです。

 

キビキビとした動作

「キビキビ」は動作です。上司に呼ばれたら「ハイッ」という元気な返事とともにすっ飛んでいくよう教えたいものです。通勤や出張の行き帰りも、先輩をどんどん追い抜くぐらいスピーディに動くことを心がけてもらうといいでしょう。「尻が重い」という表現がありますが、まだ何の実力もない新入社員の尻が重かったら最悪です。「尻が軽い」というのはよい表現ではありませんが、新入社員のうちは、物理的に尻が軽いぐらいでちょうどいいでしょう。

 

ハキハキとした言葉

「ハキハキ」とは言葉づかいです。大きな声で、はっきりと話をする。特に、日常の挨拶と返事は大切です。

 

この3つを自分に言い聞かせ心がけて実行していけば、「明るさ」にかなり近づいていくことは間違いありません。

 

多くの人に感動を与えた松下幸之助の生き方

PHP研究所の創設者である松下幸之助(パナソニックグループ創業者)は、ビジネスパーソンにとって最も大切なことは何かと問われると、必ず「多くの人に愛されること」と答えました。この考え方は、長年の人生経験・事業経験から導き出された知恵であり、信念でもありました。

晩年のある日、松下幸之助は関係会社の幹部と共に、大阪市内のあるホテルのレストランで食事をする機会がありました。料理長が腕を振るって作った料理にも拘わらず、幸之助は半分食べたところで早々に食事を終わらせ、料理長を自分の席まで呼び寄せました。そばにいた人たちは、きっと食事が口に合わなかったので、そのクレームを言うのだろうとひやひやしたそうですが、予想に反して、幸之助の口から出たことばは以下のようなものでした。

「せっかくおいしい料理を出していただいたのに、半分も残して申し訳ない。おいしくないから残したのではなく、私は老人だからたくさん食べられないんだ。一生懸命作っていただいたあなたにそれだけ理解してほしいので、来てもらったんだ」

このエピソードは、ハーバード大学のコッター教授の著書(『幸之助論』ダイヤモンド社)でも引用され、多くの人に感動を与えているのですが、実際、そのことばをかけてもらった料理長の感動がどれほどのものであったでしょうか。おそらく、一生、松下幸之助という一人の人間のファンになったでしょうし、できるだけ松下電器(現・パナソニック)の製品を買おうとするなどの行動を起こしたのではないでしょうか。

こうした事例はほんの一例であり、幸之助は生涯にわたって、多くの人に感動を与え、愛されました。そして、その根底には、「奉仕の精神」があったと思われます。常に、お客様に満足していただこう、世の中の人たちのお役に立とう、出会う人一人一人に喜びを提供しようと思い、実践してきたことが、多くの人に愛される秘訣であったのです。

 

社員の「人間力」が企業の成長ドライブに

これからの企業における人材育成については、新入社員に限らず、「愛される人」をつくることを目標の一つに加えて取り組むべきではないでしょうか。これまでは、とかく専門知識やスキルの修得ばかりに重点が置かれてきた結果、専門能力は高いけれども人間性という観点からは疑問符がつく人材が増えてきたという嘆きの声がIT業界を中心に聞かれるようになりました。

人間関係が希薄になりつつある今だからこそ、奉仕の精神を実践し、職場内においても、対外的な関係の中においても、「あなたのためなら何でもしてあげよう」と言わせるような社員を増やしていくことが大事でありますし、そうした取り組みが長期的に見れば、必ず事業発展のドライブとなるのではないでしょうか。

 


 

PHPゼミナール「新入社員研修」では、職場の内外で愛されるためにどんな心がまえで何を実践すればいいのか、自身の課題を明らかにしつつ、学生から社会人へ意識と行動の変革を促し、自律行動型のビジネスパーソンに成長するための心構えをしっかりと学んでいただきます。

 

新入社員研修

 


 

的場正晃 (まとば・まさあき)

1990年、慶應義塾大学商学部卒業。同年PHP研究所入社、研修局に配属。以後、一貫して研修事業に携わり、普及、企画、プログラム開発、講師活動に従事。現在、PHP研究所研修企画部長。2003年神戸大学大学院経営学研究科でミッション経営の研究を行ないMBA取得。中小企業診断士。


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