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新入社員のやる気を一瞬で奪うひと言、やる気を引き出すひと言

新入社員のやる気を一瞬で奪うひと言、やる気を引き出すひと言

(2017年3月21日更新)

 
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期待に胸を膨らませて社会人の仲間入りをする新入社員。素直に一生懸命学ぼうとしている彼らのやる気を奪うひと言とは?

 

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上司・先輩がどのように声をかけるかが重要

新入社員研修の立ち合いをするたびに心がリフレッシュされるのは私だけではないと思います。講師が教えることを素直に学び一生懸命に練習する姿勢には、心打たれるものがあります。上司・先輩も、指示をすると必死でメモをとり、行動しようと頑張るひたむきな姿勢を見ると、手を差し伸べたくなるものです。

ところが、このひたむきさが、ある時から消えてしまうのはなぜでしょうか?

職場の上司・先輩も、最初は好ましく思って指導し、見守っているのですが、彼らが失敗を繰り返すと徐々にイライラし、感情的に叱ったりするようになります。失敗が続くと、本人たちも自信をなくし、将来に不安を感じます。そんな時、上司・先輩がどのように声をかけるかがとても重要です。そのひと言が、新入社員のやる気を奪ったり、引き出したりします。

 

新入社員のやる気を奪うひと言

2015年4月にソニー生命保険株式会社が就職する新入社員500人と、2年目社員500人を対象に、「先輩社会人に言われたら、やる気を奪われてしまうセリフは何か」を聞いた意識調査がありました。上位ベスト5は次のようなセリフです。

 

1位「この仕事向いてないんじゃない?」(36.7%)

2位「ゆとり世代だなぁ」(34.3%)

3位「やる気ある?」(31.9%)

4位「そんなことは常識でしょう」(25.5%)

5位「私が若いころは○○だったのに」(25.3%)

 

ゆとり世代に対して、かなり偏見や誤解をもって見下した言葉です。新入社員の価値観や育った背景を理解しようとしない上司・先輩が、彼らのやる気をどんどん削いでいく状況が目に浮かびます。

 

新入社員のやる気を引き出すひと言

それでは上司や先輩が、どんな声をかけてあげると彼らのやる気を高める効果があるのでしょうか? 「先輩社員に言われたら、やる気に火が付いたセリフ」の上位ベスト5は次の通りです。

 

1位「次からはこうしようか(改善策を指示)」(36.9%)

2位「困ったことがあったらいつでも相談して」(28.1%)

3位「頑張ったんだね、ありがとう」(27.3%)

4位「一緒に頑張ろう!」(24.5%)

5位「失敗は誰にでもあるよ」(23.0%)

 

新入社員が仕事でミスをした時に、失敗の原因や改善案を一緒に考えてあげたり、気持ちに寄り添ったり、相談に乗ってあげる上司・先輩が、新入社員のやる気を引き出しているようです。

 

「承認欲求」「成長欲求」を満たす指導を

人のやる気を高める要因で一番大切なことは「承認欲求」です。新入社員に対しても、その存在そのものを認める言葉がけが求められます。また、今の新入社員は「成長したい」という気持ちが強いといわれます。「成長欲求」を満たすように声をかけると、より一層勇気づけることができます。

たとえばこのように声をかけてあげてはいかがでしょうか?

 

・「困ったことがあったら、すぐに相談して。必ず時間作るから!」(成長支援)

・「取り組み姿勢がとても素晴らしいよ。やり方をもっと工夫してみよう!」(努力承認)

・「なぜ失敗したか、どうすればうまくいくか一緒に考えよう!」(成長支援)

・「私もよく失敗したなぁ……。失敗は次の成功につながるからもう一度頑張ろう!」(共感的激励)

・「私がサポートするから、どんどんチャレンジしなさい! あなたに成長してほしい!」(成長期待)

 

新入社員のやる気を高め、上手に育てるためには、上司・先輩のひと言がとても大切なことはおわかりいただけたと思います。上司・先輩の時代の「背中を見て学べ」という放任的な指導や、「叱り飛ばす」というパワハラ的な叱責では、今どきの新入社員は育ちません。

上司や先輩がていねいに教えながら、「承認欲求」や「成長欲求」を満たす指導をしてください。そして、やる気が高まってきたころに「自分で考えさせる」指導に切り替えていくと効果的です。

 

新入社員研修
 

 
 
【著者プロフィール】
茅切伸明(かやきり・のぶあき)
株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン 代表取締役。
慶應義塾大学商学部卒業後、(株)三貴入社。 その後、(株)日本エル・シー・エー入社。 平成1年3月 住友銀行グループ 住友ビジネスコンサルテイング(株)(現SMBC コンサルティング(株))入社。セミナー事業部にて、ビジネスセミナーを年間200 以上、企業内研修を50以上担当し、他社のセミナーを年間50以上受講する。 平成18年4月 (株)ヒューマンプロデュース・ジャパンを設立。「本物の教育」「本物の講師」「本物の教育担当者」をプロデュースするという理念を掲げ、現在まで年間500以上、累計8,000以上のセミナー・研修をプロデュースするとともに、セミナー会社・研修会社のコンサルティング、セミナー事業の立ち上げ、企業の教育体系の構築なども手掛ける。 
著書に、『実践社員教育推進マニュアル』、通信教育『メンタリングで共に成長する新入社員指導・支援の実践コース』(以上、PHP研究所)、『だれでも一流講師になれる71のルール』(税務経理協会) 

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