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学生から社会人へ...内定者に伝えたい大切な姿勢と心構え

2017年9月25日更新

学生から社会人へ...内定者に伝えたい大切な姿勢と心構え

学生から社会人へ。大きな意識変革が必要となる内定者に何を伝えればいいでしょうか。ここでは、内定者向け通信PHPゼミナール『<新版>【記述添削式】めざせ!プロ社会人。』のテキストのなかから、内定者に伝えたい社会人としての姿勢と心構えを3つのポイントでご紹介します。

前向きな人間関係をつくる

学生時代、あなたには何人の友人ができたでしょうか。数えきれないほどの友人をつくった人もいれば、数人の親友を大切にしてきた人もいることでしょう。自分と合わない人とは無理に交流しなくてもよい、という選択もできました。ところが会社に入ると、そうもいってはいられません。職場では、あなたが好こうが嫌おうが、連絡し合い、つながり合って仕事をしなければならないからです。
今後のあなたにとって、好き嫌いに関係なく、人との関係をつくる力が重要になります。いい換えれば、人間関係がつくれず孤立してしまうと、もっとも損をする結果になってしまうのです。好き嫌いや、合う合わないという感情があるのは仕方のないことです。だからといって努力しないでよいかといえば、そうではありません。
人間関係は、互いの働きかけによって成り立ちます。働きかけとは、相手に声をかけることです。あいさつを含めて、あなたから積極的に声をかけるようにしましょう。仕事の場では当然ですが、それ以外の場面でもあなたから働きかけ、相談したり、話を聞いてもらえる人をたくさんつくるようにしましょう。

主体的に学習する

"主体的に学ぶ"とはどんなことでしょうか。もう少し具体的にとらえるために、自己啓発と相互啓発の2つの面から説明します。

自己啓発

あなた自身を成長させるために必要だと思うことを、自ら学ぶことです。仕事を始めると教えられることがたくさんありますが、教えられるとは、"自ら学ぶ"ことです。
まずは、与えられた仕事を行うための基礎知識・技能の習得に全力投球しましょう。仕事をしながら学ぶことになるので、取り組み方によって、仕事の成果や成長に差が出ることになります。教えられたこと、間違えたことなどをきちんとノートに整理してください。たったこれだけのことでも、1年間続けるのは大変なことです。"差"とは、小さなことを続けられるかどうかの違いから生まれます。
仕事や社会人としての生活に少し慣れて余裕が出てくれば、仕事と直接関係のない分野にも、学ぶ範囲を広げましょう。趣味、習い事、資格取得など、あなたを成長させるものに取り組みます。

相互啓発

互いに学びあうことです。ただし当面は"互いに"というより、周囲の人から学ぶことを中心に考えましょう。ただ待つのではなく、あなたが動き、あなたから働きかける必要があります。具体的には、何をすればよいでしょうか。
例えば、前述した「あなたの仕事の前工程と後工程」を思い出してください。仕事の合間に上司や先輩に、あなたの仕事の前後では何をやっているのかを聞いてみるのです。それを知ることにより、あなたの仕事を"流れ"として理解することができます。また、あなたの仕事のやり方について"もっとこうしたほうがよい"ということがないか、上司や先輩に聞いてみましょう。間違っていることは指摘してもらえますが、"よりよい方法"というのは、黙っていても教えてもらえるものではないからです。積極的な質問が大切です。

公私のケジメをつける

入社してしばらくすると、お互いの気心も知れて打ち解けていきます。先輩に気軽に声をかけ、冗談の一つも飛ばせるようになるでしょう。しかし職場には、最低限のルールがあります。それをおろそかにすると、せっかく築いた人間関係を壊しかねません。特にお金に関することは、あなたの社会的信用にも関わってきます。
ここでは特に、金銭的な面で気をつけてほしいことをまとめます。

社内の人間関係にお金をもち込まない

最初から貸し借りを絶対にしない、と決めておくことが大事です。小銭の持ち合わせがないときなど、"すぐに返すからちょっと貸して"と気軽に貸し借りをしがちですが、"小銭だから"と借りたことを忘れてしまうことがあります。でも案外、貸した人は覚えているものです。小銭だからいいだしづらく、結果的に疎遠になっていくことにもなりかねません。

会社の経費は正しく使う

会社では"こういうことにこれだけ使う"といって、最初からお金をもらう場合ばかりではありません。これだけの仕事に、これだけの経費がかかったという形で、あとから精算する場合もあります。会社のお金は社員全員の努力によって得た貴重な報酬です。会社の経費でお金を使う場合、1円たりとも間違った使い方をしてはいけません。領収証などの証明書類は絶対条件です。社会人になるとは、お金を得ることと使うことについて自己責任を持つということを忘れないようにしましょう。

出典:PHP通信ゼミナール『<新版>【記述添削式】めざせ!プロ社会人。』

監修:水井正明 (みずい・まさあき)
1938年、京都に生まれる。1960年、関西学院大学文学部哲学科卒業。1991年、南山大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前課程修了。1996年、関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。1962年、経営コンサルタント活動を始める。1966年、兵庫県芦屋市に「産業社会学研究室」開室。
1968年、名古屋市に(株)産研を設立する。現在、産業社会学研究室室長。松下グループを始め各社で、行動科学、組織開発、社会学をベースにした教育、教育担当育成、海外での教材開発、講演活動、企業診断を担当する。著書多数。

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