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4割が「内定ブルー」? 内定者フォローのポイント

4割が「内定ブルー」? 内定者フォローのポイント

(2018年6月26日更新)

 
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学生の4割が「内定ブルー」に? 内定者研修は、内定者とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことがポイントです。内定者フォローのあり方を『実践 社員教育推進マニュアル』からご紹介します。

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新入社員はなぜ辞めるのか

新入社員は期待とやる気に満ちて入社するが、近年では、多くの新入社員が3年以内に辞めてしまう傾向にある。一般的な採用方法の場合、募集・採用コストだけで新入社員1人に対して100万円以上かかる。教育を施して一人前になるまでには、1000万円程度の経費がかかると言われており、職種によっては、その数倍かかる場合もある。やっと一人前になったと思ったら辞めていくのでは、企業にとって大きな損失である。

しかし、入社3年間の離職率がゼロの企業が、大手から中小まで数多くあることも事実である。定着率がよい理由は、“人を大切にする”“人を育てる”という思想のもとに、時代のニーズに合った制度を整えてきたことにほかならない。日経ナビ・就活モニター調査によると、学生が企業を選択する基準のトップとして「研修制度が充実している」ことを挙げている。効果的な新入社員の研修を計画的に行い、人材を活かしたいものである。大企業では約2割、中小企業は約半数の内定者が辞退すると言われており、効果的な内定者辞退の防止策を講じていく必要がある。
 

内定者フォローのツールと施策

学生は内定をもらうまでは企業に採用されることに意識が集中し、モチベーションが上がっている。いったん内定を得て安心すると、内定企業の社員の様子や他の内定者を見ることで「この会社でいいのか?」と冷静な目で他社と比較するようになる。さらに、さまざまなことが頭をよぎり、学生の約4割がいわゆる「内定ブルー」に陥ると言われている。そうした事態に陥らないためには、次のようなフォローの方策を講じるとよいだろう。

・先輩社員との食事会などの懇親会(8割以上の企業が実施)
・内定式(6割以上の企業が実施)
・電話やメールによる定期連絡
・社内報送付
・内定者フォローツール(SNS等)の活用
・入社前の通信教育やレポート提出
・入社前研修
・会社、工場の見学会
・保護者への説明会・見学会
・自社でのアルバイト、インターンシップ
 

内定ブルーをやわらげ、不安を取り除く

新卒採用をする多くの企業が、内定者フォロー活動を行っている。中でも、懇親会や内定式はぜひ実施したい。学生の評価が高いものは、懇親会、内定式、メール等による先輩社員との交流、入社前研修、見学会、保護者説明会など、いずれも人との触れ合いである。アルバイトやインターシップも、会社や仕事を知るという意味で期待できるものである。

最近では、企業がブログやSNSを開設して、内定者同士が意見を交換するという試みもある。中傷合戦のような悪い方向に進まないよう専門の機関に相談しながら、効果的に行うとよい。また、学業の妨げにならないよう、(1)試験の時期、(2)卒業(ゼミ)旅行の時期、(3)卒業式等を、学校や学生に確認しながら進めることも大切である。残された学生生活が充実するように支援するということも内定者フォローの重要な目的であると考えていただきたい。

内定者のこれまでの学生生活は「準備の人生」。入社をしてはじめて「本番の人生」を迎える。「本番の人生」、つまりビジネス人生は40年以上ある長い人生であるから、即戦力を唱えて教育を急いでもしょせん仕事の本質を学ぶことはできない。逆に、学生として今しかできないことを悔いのないようにやらせてあげることも大切だ。内定者たちに「あなたたちの未来が会社の未来をつくる。あなたたちの未来につながる良い『準備の人生』を全うしてほしい」と語ってあげるほうが、内定ブルーをやわらげ、不安を取り除くうえで効果があると筆者は考える。

 
【著者プロフィール】
茅切伸明(株式会社ヒューマンプロデュース・ジャパン代表取締役)
松下直子(株式会社オフィスあん代表取締役。社会保険労務士、人事コンサルタント)
 

内定者フォロー研修(通信教育)


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